...今出撃する要撃隊です...
...今出川(いまでがわ)の大納言(だいなごん)様の御屋形から...
芥川龍之介 「邪宗門」
...格子から今出た処を透かして見る...
泉鏡花 「婦系図」
...幸(さいわ)いに八千噸(トン)ばかりの濠洲汽船が今出帆しようとしていたところなので...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...今出ていったのは...
海野十三 「太平洋魔城」
...「たった今出て行って下さい...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あの今出した金で酒を買つて來てさうして飮ませて呉れといふ譯になるのでやすな...
高濱虚子 「俳諧師」
...そのおり小そでのしたにたたんで入れてありました友禅(ゆうぜん)の長じゅばんをとり出しましてわたくしの前にさし出しながらこれはお遊さまが肌身(はだみ)につけていたものだがこのちりめんの重いことをごらんといいますので持ってみましたらなるほど今出来(いまでき)の品とはちがいその頃のちりめんでござりますからしぼが高く糸が太うござりまして鎖のようにどっしりと目方(めかた)がかかるのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...今出すから、まア一先(ひとまづ)坐んなさいと和(なだ)められて、兎に角再び席に就(つ)いたが、前の酒を一息に仰(あふ)つて、「おい、出さねいだか」と又叫んだ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...今出た部屋に近い方の隅に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...それに、今出ぬと、半兵衛め、あれ見よ、荒木が御前試合に出る位強いから、同じ二百石取りであり乍ら、怯じ気がついて出ないのであろうと云われるのも、無念だ...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...今出版の機を利用して是等(これら)の諸君に向って一言感謝の意を表する...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...北は今出川の通りまでぬけておった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...譬えば方今出版の新聞紙および諸方の上書建白の類もその一例なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...うちの太郎と動物園へ今出かけたところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...薫は自身の休息室から今出るふうにして大臣の来たことを宮へ御注意するための咳(せき)払いをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「今出川殿御奉公人にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今出来の品は昔ほどの品格がありませんけれど...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今出来のものがとかく悪いのは...
柳宗悦 「和紙の美」
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