...矢張今もってこれで宜しいという気持ちが致しません...
上村松園 「想い出」
...今もって判らない...
梅崎春生 「幻化」
...それの魂を私は今もっている……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今もって出生の時のままお千代の児(こ)になっているらしい事であった...
永井荷風 「ひかげの花」
...今もってその哀調がどうしてかくも私の心を刺※するかを不思議に感じなければならなかった...
永井荷風 「日和下駄」
...今もってやめようとはしないのだろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これは今もって分らない...
夏目漱石 「坑夫」
...今もってその消息が判らないような次第で……...
久生十蘭 「魔都」
...今もって知ってはいないのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今もって全日本を通じて...
柳田国男 「雪国の春」
...そのまま着通し今もって脱がない...
山本笑月 「明治世相百話」
...尋ねあぐみながら今もってついに巡り会えぬ心極の秘法」「では自斎先生が永(なが)の年求められていたのは...
吉川英治 「剣難女難」
...わたくしの顔を見るたびに、近日、呂布の許へ貂蝉は送ると、口ぐせのようにいわるるが、今もって、実行なさらない」「言語道断だ...
吉川英治 「三国志」
...今もって帰ってきません」「さてこそ...
吉川英治 「三国志」
...「仰せまでもなく、疾(と)く使いは馳せてありますが、今もって、そのうちの誰一名、駈けつけて参りませぬ」重臣の答えに、「さらば、催促(さいそく)をやれ」と、龍興自身が、筆を執って、それぞれへ早馬を飛ばせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その御芳志は今もって忘れておりませぬ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつぞや、小泉の宿(しゅく)で、私や弟の難儀な場合をああして救って下された時のありがたいあなたの姿が、今もって、私の瞼(まぶた)から消え去らないのでございます...
吉川英治 「親鸞」
...どうも、飯盛山のお婆さんといい、ここの二古老といい、今もって、何かそういった風な確信がつよい...
吉川英治 「随筆 新平家」
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