...「仄聞」は熟語ではありません...
...予が仄聞(そくぶん)した事実をつけ加へて置けば...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...仄聞(そくぶん)するところによれば...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...近頃又広津和郎(かずを)氏の同じ言葉を正宗白鳥氏にも加へてゐると云ふことを仄聞(そくぶん)した...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...仄聞(そくぶん)することがあるのである...
太宰治 「虚構の春」
...近所の質屋の猛犬を蹴殺したとかの噂も仄聞(そくぶん)致し居り...
太宰治 「花吹雪」
...仄聞(そくぶん)するに...
太宰治 「パンドラの匣」
...仄聞すれば、官辺には、単に美術のみならず、文芸をも統制せんとする意志がないでもないらしい...
辰野隆 「芸術統制是非」
...宮城道雄氏がしきりにその時計を撫でたがっているということを仄聞した...
辰野隆 「汝自身を知れ」
...仄聞(そくぶん)したこともある...
田中英光 「野狐」
...仄聞するところでは...
久生十蘭 「魔都」
...一と頃彼に一人の愛人のあつたことを仄聞してゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...同君の恋愛観など親近の人たちから仄聞(そくぶん)すると...
正岡容 「わが寄席青春録」
...仄聞するところによると十万の出版部数をもっているそうだ...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...既にして保は慶応義塾の学風を仄聞(そくぶん)し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...仄聞(そくぶん)するところに依れば窃(ひそ)かに九大精神病科の自室に引返し徹宵(てっしょう)書類を整理していたともいう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...仄聞(そくぶん)するに...
吉川英治 「三国志」
...工事のいたし方を仄聞(そくぶん)するに...
吉川英治 「新書太閤記」
...仄聞(そくぶん)するところに依ると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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