...(九)の二橋の上の仄白い人影...
石川啄木 「鳥影」
...仄白い暗(やみ)の中へ消え去っていた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...ところが、空地の入口の近くまで来て、やっと私は、仄白い雪の肌に、さっきのスキーの跡を再びみつけることが出来た...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...其他は一面に仄白い渦巻きだった...
豊島与志雄 「霧の中」
...深さも幅も分らない仄白い渦巻きとなった...
豊島与志雄 「霧の中」
...仄白い顔を冷たくして...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...櫛の歯のよく通った大きな束髪と顔に塗った仄白いものとに対照して...
豊島与志雄 「好意」
...南から北へ走る茫と仄白い銀河を中心に...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...ただ一面に仄白い夜明けです...
豊島与志雄 「白い朝」
...それがあらゆるものに仄白い衣をきせています...
豊島与志雄 「白い朝」
...更に仄白いものが...
豊島与志雄 「白い朝」
...曇り日の早朝の仄白い明るみが...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...仄白い明るみがあった...
豊島与志雄 「反抗」
...所々黝ずんだ仄白い遺骨が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...路傍に仄白い石がありました...
豊島与志雄 「水甕」
...細かな仄白いやつが一面に流れ動いてゆく...
豊島与志雄 「道連」
...灰の中の小人今日も日暮れだ仄白い薄暗の中で火鉢の灰を見つめてゐたら凸凹の灰の上を小人がケシ粒のやうな荷物をもつてヒヨコヒヨコ歩いてゐる...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...空の低いところに仄白い夜明けの色が漂い...
久生十蘭 「我が家の楽園」
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