...今帰仁(なきじん)や城間(ぐすくま)に潜んでいたという事実をお聞きになったら...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...のみならず清の軍艦威遠がその死骸と鐘宇とを乗せて仁川へ護送したという事実まで判明した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...旅順(りょじゅん)仁川(じんせん)の海戦があってから...
田山花袋 「田舎教師」
...仁太のこときり考えていなかった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...仁木は雷雨と雷鳴を待ちこがれましたが...
豊島与志雄 「水甕」
...仁木はぼんやり彼女を眺めました...
豊島与志雄 「水甕」
...自分自身の悪意とあの老人の仁慈との間になされているのだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この伊支馬は或は垂仁天皇の御名代ならんも知れずと思はるゝこと...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...おぬしあの仁知らんかな...
長與善郎 「青銅の基督」
...大玄關で仁義(じんぎ)を切つてますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仁兵衛の口からはっきりと云われたので...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...あの仁には戯作は無理でげす...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...まるで仁丹か何ぞのように...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...その人みずからの力量により・またその人の大勢の兄弟の間に常に変りなく見られる才能と仁慈とのために・ひろくフランス国民の尊敬をうけている一人の殿様*から勧められてのことであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして篠崎仁三郎の一生はイトも朗らかに笑い送られて行ったのであった...
夢野久作 「近世快人伝」
...待ちかねている仁(じん)がございますぞ...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜀中に仁(じん)を施しにきたのではありませんか」孔明は衝立(ついたて)のかげに聞いていたが...
吉川英治 「三国志」
...曹仁は辛(から)くも生きて帰ったが...
吉川英治 「三国志」
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