...仁右衛門は小屋の真中に突立って隅(すみ)から隅まで目測でもするように見廻した...
有島武郎 「カインの末裔」
...仁愛の基礎の上にその国是(こくぜ)を定めんか...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...蟻の道縁の下より続きけり 林一太郎蟻の道垣の隙より続きけり 仁東生の類でその蟻の道の始まっている場所を指定したものであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...いよいよ独自の御仁政をおはじめになつたやうに私たちには見受けられました...
太宰治 「右大臣実朝」
...そのうち特に著しいのは聖武天皇の天平十八年(一四〇六年)及び光仁天皇の宝亀二年(一四三一年)の如く渤海人千余人...
太宰治 「津軽」
...友仁の耳へはその音が遠くの音のように聞えていた...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...仁十郎は、それを枕辺に置いた...
直木三十五 「南国太平記」
...岩倉三位ともいわれる御仁(ごじん)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...仁徳天皇の不仁は...
蜷川新 「天皇」
...本をただせば応仁以前の状態が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...仁王門の両側に、巨大な仁王が二体、夜目にも光る恐しい団栗眼(どんくりめ)をひんむいて、立ちはだかっている...
火野葦平 「花と龍」
...片方に仁王の肩中を屏風として...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...不圖仁王のやうな腕だけがぬツと傍らに突き出てゐるのに...
牧野信一 「緑の軍港」
...仁義礼智と四冊に分れてゐるうちの一巻であつたが...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...最も豪胆で敗者に対してはきわめて寛仁であったあのアレクサンドロスは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雲霧の仁三と四ツ目屋の新助で...
吉川英治 「江戸三国志」
...長谷川宗仁といえば...
吉川英治 「新書太閤記」
...時の人々を暗澹(あんたん)とさせた応仁...
吉川英治 「人間山水図巻」
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