...人間的な、余りに人間的な人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...いちばん人間的なものは人間でも村人でもないということを...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...初めて人間的なものを抑えつける超人間的な社会に真に...
戸坂潤 「読書法」
...――このことは、人間的なもの、人間の本性、それに起因する...
豊島与志雄 「今日の条件」
...人間的な審美感をぬきにした物質的な動物的な肉体そのものの温みがよく出ていた...
豊島与志雄 「死の前後」
...超人間的な先生の精神活動がいよいよ開始された...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...それが全く人間的な体現だと云ふ気のしない事である...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...どんな人間的なる血液も凍ってしまう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ここではすべて人間的なものは抹殺され...
原民喜 「夏の花」
...最も執拗に人間的な小説であり...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...リザベタさん……人間的な友だち...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...デーモンもまた人間的なものにされている...
三木清 「人生論ノート」
...そんな場合の人間的な立派さが芸術家の真髄をつらぬくというところにフレッド・アステアの語らんとするものもあるらしく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極めて人間的な哲学への転向が感じられるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間的な、表面的な喜怒哀楽の情に溺れるべきではない...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...反人間的な多くの要素は...
山本周五郎 「山彦乙女」
...人間的な半面では...
吉川英治 「三国志」
...この苦悩の普遍人間的な根拠を示すことを知らない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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