...彼の人間的な、余りに人間的な性格はかう云ふ一面にも露(あら)はれてゐる...
芥川龍之介 「西方の人」
...人間的な、余りに人間的な人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...人間よりもより人間的な猿よ...
芥川龍之介 「動物園」
...世界の起源について何かしら人間的な形を備えた考え方をしているのが通例である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...三つも溜めたら少しは人間的な顔を見せるかもしれない...
高田保 「貸家を探す話」
...性格を一つの人間的な概念と呼ぶことは誤りではないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そこには人間的な虚偽が横たわる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実は何等の人間的な認識の名にも値いしない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...人間的な範囲をも越ゆるものでありたい...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...しかも結局人間的な確信が交じってる幻影である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...笑は動物にはない人間的な表情であるとすれば...
三木清 「人生論ノート」
...西田哲学の深さは先生の人間的な豪さに基いている...
三木清 「西田先生のことども」
...人間的な事柄に関しても動物と人間との間にはこのような類似があることを認め...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...非人間的な復讐をもって神の正義におもねり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの非人間的な無関心...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分は、それを、人間的な内容に、深く、高く、突き極めてゆこう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その霊感を託するものをあらゆる人体の美のうちの最も超人間的な最も清浄な美に求めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この苦悩の普遍人間的な根拠を示すことを知らない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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