...屡「人間らしさ」に軽蔑を感ずることは事実である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...兎に角「人間らしさ」にも動されぬやうになつたとすれば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...「人間らしさ」わたしは不幸にも「人間らしさ」に礼拝する勇気は持っていない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...そこにある強い充実の味と人間らしさとは私を牽(ひ)きつけるに十分である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...いっさいの人間らしさを犠牲(ぎせい)にして人びとは生き...
壺井栄 「二十四の瞳」
...お互ひの人間らしさは...
林芙美子 「浮雲」
...この程度の人間らしさに作者は人間を見たつもりでゐるのかと言つてゐるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...ひとすじの人間らしさと...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...人間らしさをとりもどしてゆくための真面目な課題となって来ているのである...
宮本百合子 「いのちの使われかた」
...人間らしさを求めずにいられない心がのこされている...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...孤独なもの同士のクラブをつくって人間らしさをとりもどしてゆこうとする...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...もし彼女が真に勇気と人間らしさをもっているなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...アブデェンコの「私は愛す」という小説はデーツキー・ドウムの生活の人間らしさを描いて感動的なものでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雰囲気が病的でなくて日常的でずっと健全であり人間らしさを保って居ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もっともっと高い人間らしさ理性による尺度のあてがいかたや処置しか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間の人間らしさも失われてしまうであろう...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それを備えていることは「女らしさ」でもなければ「男らしさ」でもなく「人間らしさ」というべきものであると思います...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...何の粉飾もない生地のままなる人間らしさといつたものをしかと感じとつた...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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