...ただ人間そのものを書いたきりで...
淡島寒月 「明治十年前後」
...人間そのものを凍らせ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...生活――人生――人間そのものが無くなつてしまうやうに感じて...
種田山頭火 「其中日記」
...こうした私に対する圧迫を推進しつつある人々は全く人間そのものに敵対する行動をとっているものだということを...
峠三吉 「原爆詩集」
...結局人間そのものがディレッタント的であったとしたら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...尤もそう云ってもそういう思想を持っている人間そのものが中庸的で凡庸だということにはならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...従って之によって解釈される倫理そのもの・人間そのもの・存在そのもの・は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これは人間そのものの憂鬱のようだ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...人間そのものが従になるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくとも人間そのものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...換言すれば感覚的なる自然と感覚的なる人間そのものの色合やら...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...バルナバスという人間そのものも前よりは見ばえがしないように見えた――「なぜ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それは色々の人が人生に対する態度だな……人間そのものではなくて...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...条件以外に何等か人間そのものを発見することは不可能であるように思われる...
三木清 「人生論ノート」
...人間そのものの本質を信じる事によって...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...よし刃の勢いに攻められる事があっても人間そのものが朝鮮の運命を固く保護すると私は確信する...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その全体の上にある首将の人間そのものが...
吉川英治 「私本太平記」
...これが宋江の素裸な人間そのものであるを思えば...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??