...それは誰でも察し得る如く人間そのものの死ではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人間そのものである...
種田山頭火 「其中日記」
...そして人間そのものをうたふよりも自然をうたふ――自然を通して...
種田山頭火 「其中日記」
...こうした私に対する圧迫を推進しつつある人々は全く人間そのものに敵対する行動をとっているものだということを...
峠三吉 「原爆詩集」
...人間そのものが従になるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人生そのものが、さながら戦場であるとはいえ、人間そのものが、いつも緊張のみしてあるべきはずのものではないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間そのものがここを脱け出したとは思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間そのものを検視する先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...換言すれば感覚的なる自然と感覚的なる人間そのものの色合やら...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...人間の死後なほ生殘るものは人間そのものであつて人間の一部分ではないことは...
波多野精一 「時と永遠」
...人間そのものの性格なんざ眼中に無いんさ...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...ハンマアばかり握つてゐて頭腦の空虚な人間が不必要だと思つて居る人間そのものである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...よし刃の勢いに攻められる事があっても人間そのものが朝鮮の運命を固く保護すると私は確信する...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...人間そのものの本質を信じる事によって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかし人間そのものにも絶望して下さってはいけない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...けれど遂に氏の人間そのものは容易にうつし得ないものだつたし...
吉川英治 「折々の記」
...また人間そのものを...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...人間そのものにもじかに触れうるからである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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