...それは誰でも察し得る如く人間そのものの死ではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人間そのものを凍らせ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...そして人間そのものをうたふよりも自然をうたふ――自然を通して...
種田山頭火 「其中日記」
...落ちぶれた上流の人間そのものであった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...元来人間そのものが一個の生物であるという基本的な事情のために...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...結局人間そのものがディレッタント的であったとしたら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文学は常に人間そのものを凝視するのだ...
豊島与志雄 「今日の条件」
...人間そのものの本質を...
中里介山 「大菩薩峠」
...一八四八年まで何らの市場を――なによりも人間そのものを約束していなかったことである...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...歴史的活動の主體と考へられる人間そのものに關係してゐるところにある...
三木清 「歴史哲學」
...それらによって人間そのものの性格に荒い苦しみを刻みつけたり...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...よし刃の勢いに攻められる事があっても人間そのものが朝鮮の運命を固く保護すると私は確信する...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...一に人間そのものにほかならぬということを無視している...
矢部貞治 「政治学入門」
...それは既に説いたように人間そのものが...
矢部貞治 「政治学入門」
...それは、さきに、若くて亡くなった、左大臣時平の位置と権勢とを――弟の彼がそっくり受け継いでいるからであるが――兄の時平とは、その政治的な才腕も、見識も、抱負も、人間そのものも、まるで段ちがいに、格落ちしているのが、いまの右大臣家であるというのだ...
吉川英治 「平の将門」
...人間そのものにもじかに触れうるからである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...この種の古典的傑作は人間そのものを写して神を示現しているといえるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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