...政略上いわば人為的に出来たものでいずれも純然たる官吏であります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...人為的に沮止(そし)され方途に迷うて彷徨(ほうこう)しつつある観を呈している...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...患者の回復力や抵抗力の足らぬ所を人為的に加へ補ふて命を保たしめることとが行はれる...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...師匠の鶯も元来そう云う風にして人為的に仕込まれた鶯であり有名なのは「鳳凰(ほうおう)」とか「千代の友」とか云った様にそれぞれ銘(めい)を持っているさればどこの誰(だれ)氏の家にはしかじかの名鳥がいると云うことになれば鶯を飼(か)っている者は我が鶯のために遥々(はるばる)とその名鳥の許(もと)を訪ね啼き方を教えてもらうこの稽古を声を附けに行くと云い大抵(たいてい)早朝に出かけて幾日も続ける...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...これは動物学者が人為的に勝手な理屈から割り出してきめた分類によるからである...
寺田寅彦 「空想日録」
...実験室において行う簡単なる実験においてはこれら条件を人為的に支配し制限し得る便あり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...又「実験的操作は対象に対して人為的に或る条件を満足せしめることによって可能ならしめる一種の分析的操作に帰着するであろう」と云う...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而して直観といふものは人為的に増減可能なものではないから...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...その現象を人為的におこして見て...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...必ずしも人為的に導かれ得るものでないことを考える必要がある...
藤島武二 「画室の言葉」
...時間を人為的に限りてこれに命名し以て題目となす事は既に説を聞けり...
正岡子規 「俳諧大要」
...自然のままでは生ずることのない社会の農業階級と商業階級との均衡がある事情の下においては人為的に維持せらるべきものか否かという問題は(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...切迫した恐慌による階級と階級との対立を人為的にみている...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...あまりに元気旺盛な完全な健康は人為的にこれを弱め抑えなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまりにも人為的に塗り立てて我々に示すので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日の化学は人為的に顔料を精製する...
柳宗悦 「工藝の道」
...少しばかり人為的に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...しかし価格が課税によって人為的に騰貴せしめられる国においては...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??