...人気のないやうにしんとしてゐます...
芥川龍之介 「アグニの神」
...人気のない廊下を歩いて行つた...
芥川龍之介 「歯車」
...渡瀬さんと向い合って人気のない家にいるのがたまらないほど無気味になった...
有島武郎 「星座」
...海の光が人気のない天井へぎらぎら波紋を走らせるのを眺めていたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...人気のない室(へや)で怪しい人声をはっきりと聞いたということなど...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...人気のない部屋に入りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人気のない冬枯れの椅子の片隅にふるえて居る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...人気のない寂しい海岸を歩きながら...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...若い伜(せがれ)の人気のないのが...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...人気のない部屋の空気と云うものはいつも坐(すわ)っている肩の上から人の手のように重くのしかかって来る...
林芙美子 「清貧の書」
...ふだん人気のないこの建物のなかに人間たちがいることにびっくりして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...今度はひっそりした殆(ほとん)ど人気のない東亜通りを...
堀辰雄 「旅の絵」
...よくもあんな人気のない家で二人きりの暮しに我慢して居られたものだと思いさえした...
堀辰雄 「菜穂子」
...人気のない暗やみに来て...
本庄陸男 「石狩川」
...その時の空襲警報発令中の人気のない応接室の片隅でいつもどおりの静かな顔でしかし...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...鉄は広い人気のないところに行つて勝手に寝てゐたいらしく...
室生犀星 「鉄の死」
...あたりに人気のないのを見澄ますと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...この全然人気のない原っぱの中で行われたか……ただ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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