...お少(わか)いお人柄な綺麗(きれい)な方でおあんなさいまする...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...何処までもお人柄な隠居気質...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...遠慮深い人柄な人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...兄のような温厚な人柄なればこそ勤まる...
橘外男 「仁王門」
...宿の主人夫婦の人柄な事...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...小作りの姿にも意気人柄なところがあった...
徳田秋声 「縮図」
...人柄な低い優しい話し声の調子や...
徳田秋声 「爛」
...古風な人柄なのでございます...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...互に見ず識らずの人の偶然の集まりであり、互の声音の響きさえ知らない人々の集まりでありながら、その中の個々の人物について、年齢、職業、身分、人柄など、大凡のことを一目で見て取るような、そういう眼が存在する...
豊島与志雄 「文学以前」
...そういう無口な人柄ならばそれでも済むけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヨーゼフ・ハイドンの人柄なり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人柄なところがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな人柄な母子を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この穩當で人柄な老人に逢つて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...申分なく優しい人柄などを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼠小僧の人柄なぞをどうして知っていたのかと思ったら...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...誠実な人柄なので...
火野葦平 「花と龍」
...微かに作者の人柄なども感じられ...
牧野信一 「浪曼的月評」
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