...「人差指で指し示す」...
...「人差指を曲げると痛みがある」...
...彼等は必ず人差指と中指(中指を人差指の上に重ねる)とで円盤をつまみ上げる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...人差指で統計表の私の名を突っついて指しながらいささかがっかりしてるんです...
上田広 「指導物語」
...あまり似合わないよ」「あの日から剃らないんですよ」左の人差指でチョビ髭をなで...
梅崎春生 「幻化」
...第一は左手の拇指(おやゆび)と人差指(ひとさしゆび)の尖端(せんたん)二ヶ所に...
海野十三 「白蛇の死」
...老人は例の癖で拇指と人差指とで小鼻を先の方へツーンとつまみながら「いや儂のところへやって来たんだよ...
海野十三 「深夜の市長」
...右の人差指と中指の間にはさんだまま...
中島敦 「斗南先生」
...自分の両眼にさわっているのは左右の人差指と信じているのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...やっと人差指くらいの単結晶ができる...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...右手の人差指を一本添へてニヤニヤするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親指と人差指に唾(つば)をつけては絃をくぐらせて...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...たえず人差指をのばしては...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...松谷鶴子の殺人事件のあった朝の三時ごろ、山木元吉が屋根伝いに「すず本」を抜け出し、ハッチソンが乗って来たロード・スターでいずれかへ走り去り、五時頃になって帰って来たのを印東忠介が手洗場の瓢箪窓から眺めていたこと、右の人差指と、中指と、薬指との爪が摺り減っていて、爪の間に白い壁土のようなものが一杯に詰っていたこと、腕時計のガラスが壊れていたことなど、「中洲」で印東が話した次第をくわしく物語ると、真名古は事務机の上に頬杖をつき、やや長い間黙然と目を閉じていたが、急に本棚の中から「ツルゲネーフの散文詩」を取り出し「雀」というところを読み出したところで前回の終りになっていた...
久生十蘭 「魔都」
...老人の人差指と中指とを...
平林初之輔 「祭の夜」
...人差指で觸(さは)つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...椅子の凭れにかけた手でその人差指がぽんぽんと...
本庄陸男 「石狩川」
...片方の人差指で顳を突きながら欄間の古い額を見あげた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...両の人差指は、まだ依然として立てたままで――片方をもう一方よりも少し低く...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...拇指(おやゆび)と人差指の多忙な債券調査...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
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