...日光よりこゝに來たる學生や西洋人少なからずと聞く...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...恐れて渡る能はざる人少なからずと...
大町桂月 「妙義山の五日」
...秋の夕(ゆうべ)の淋しさが人少なの新開町を押かぶせる様に四方から包んで来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...投獄の人少なからず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...秋の夕の淋しさが人少なの新開町を押かぶせる樣に四方から包むで來る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...新月形(なり)の浜を次第に人少なき方(かた)に歩みつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...女子(おなご)の後帶きちんとせし人少なく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...江戸川両耆宿(きしゅく)をはじめ新人少なからずといえども...
平林初之輔 「甲賀三郎『琥珀のパイプ』序」
...京の内の御歩きよりも人少なだったようでしたけれど――」などと言い合っていたが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...近年も諸大洋で見たと報ずる人少なからず...
南方熊楠 「十二支考」
...白馬節会(あおうまのせちえ)の白馬を青馬と訓(よ)ますを古く不審(いぶか)しく思うた人少なからぬと見え...
南方熊楠 「十二支考」
...もっとも海外に限らず海内(かいだい)にも多少の同情を寄せらるる人少なからぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...これを法螺譚(ほらばなし)とけなし去らんとする人少なからぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...厩の神を知りたる人少なしとて...
南方熊楠 「十二支考」
...全体に人少なな湿っぽい空気の感ぜられる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...目的にして行った家は、何事も想像していたとおりで、人少なで、寂しくて、身にしむ思いのする家だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...東の町などは人少なで花散里(はなちるさと)夫人は心細く思ったことであろうと中将は驚いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院の中は寂しく人少なになったのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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