...同じ礼拝の当体としても鑑真和尚のよりはずっとわれわれの人寰(じんかん)に近づいている...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...むしろ一刻でも人寰(じんかん)を離れて...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...遠く人寰を離れて...
豊島与志雄 「自由人」
...天風に乗じて人寰(じんかん)に下るような気取りで歩いて行きましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...山へ登りましても人寰(じんかん)の展望をほしいままに致そうとの慾望もござりませず...
中里介山 「大菩薩峠」
...深い木立の間を雲霧にぬれて漸く山巓について何となし人寰を離れた感じで居る所へこんな烏が飛んで來たのは更に別天地のやうに思はれた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...谷は急に深くして枝葉相交はりて人寰をるゝこと遠し...
長塚節 「草津行」
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