...光村博士はあの人好きなんじゃないの? 利口そうなあのぱっちりした眼...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...「宅(うち)へ来い」3・28日本嫌いな広岡浅子女史が日本で唯(たつた)一人好きな人がある...
薄田泣菫 「茶話」
...なんと言ったらいいかなあ? 人好きのする才筆じゃあるけれど……が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...なんだか人好きの悪そうな風景画や静物画に対するごとに何よりもその作者の色彩に対する独創的な感覚と表現法によって不思議な快感を促されていた...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...わたしは人好きのしない人間だ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...『鳥渡(ちよつと)人好きはよくないかも知らんが極く無口な柔順(おとな)しい男で...
永井荷風 「一月一日」
...なかなか愛嬌があって人好きのする女でございますものですからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり多くの人好きが致しませんもの故に...
中里介山 「大菩薩峠」
...人好きのする美人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...何んとなく人好きのする風情があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さっぱりした人好きのされる性質で...
林芙美子 「河沙魚」
...人好きのする柔和な顏だちをしてゐた...
林芙美子 「夜福」
...たとえばチェコ語の radost(よろこび)ないしは rad(「人好きのする」というような意味の形容詞)...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...むしろ人好きのするようなふうであった...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人好きのするは金持の息子さんに珎(めづ)らしい愛敬...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「旦那は人好きのするかただ」コスモはこんなお世辞にこたえることのできない男である...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お姉さんだってあの人好きなんだし...
森本薫 「華々しき一族」
...江戸前で――誰にも人好きのされる肌合いが長次という人間だった...
吉川英治 「松のや露八」
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