...彼の人品は本物だ...
...彼女の人品には疑問がある...
...人品が高い人は信頼される...
...彼の人品が未だに話題になる...
...人品は仕事においても大切な要素である...
...賑やかな交際社会へ入つてみると、今まで綺麗だと思つてゐた田舎者の少女も、美しい令嬢、夫人たちに伍すると非常に見劣りがして、その上、礼儀、作法、人品、言葉遣ひなど種々の点で、これでは結婚後不便だらうと思はれるやうなあらが沢山眼に見えてきたので、息子の方から破約を申出たといふのである...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...……上旅籠(じょうはたご)の湊屋で泊めてくれそうな御人品なら...
泉鏡花 「歌行燈」
...五の立派な人品のよい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...よく見ると少年は、武家の育ちでも無いやうであるが、それでも人品は、どこやら典雅で服装も小ざつぱりしてゐる...
太宰治 「清貧譚」
...一儲けするには一般に人品が立派でなければならぬ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人品も相違しているし...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人品骨柄(じんぴんこつがら)のよい覆面の侍ではなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...実を言うと、わたしは日頃あなたから、岩倉三位はエライエライと言われるものだから、よっぽどの人物と思っていましたがねえ、今日はじめて、あの中庭の柴戸から、ひょっこり姿を現わしたその人を見て、非常な幻滅を感じましたよ、あの通り、背は低いし、色は黒い――背は低く、色は黒くても、人品とか、男ぶりとか立勝(たちまさ)ったものがあればまだしもだが、ひょっこり着流しで、鍬(くわ)を下げて面(かお)を出したところを見て、非常な失望を感じましたよ、こんな風采の揚らない男に、いったいどれだけのエラさが隠れているのか、こんな人物を、エライエライと担ぎ上げ、持ち上げるのは、大久保さんにも似合わないことだ、お公卿(くげ)さんに免じてのお追従(ついしょう)だろう、本来、お公卿さんなぞに、そんなにエライ人物が有りようはずはない、位が高い、伝統が物を言うから、人があんまり持ち上げ過ぎる、というよりは、天下の志士とかなんとか威張ってみても、所詮地下(じげ)の軽輩の眼には位負けがする、そうでなければ、仕事の都合上、持ち上げて置いて利用する程度のものにしか考えられなかった、岩倉とて何ほどのことがあろうと、あの瞬間に、わしは一種の軽蔑の念をさえ持ちましたがな、あのそれ、庭に手ずから築いた土饅頭(どまんじゅう)を指して、今ここへ人間の生腕を埋めたところだ、誰かいたずら者めが、賀川肇の腕を切って来て、三宝にのせて玄関へ置きばなしにして行ったから、それを今ここへ埋めたところだと、平然として談(かた)っているあの度胸には、実際驚きましたなあ、当時、豪傑といわれる武家の大名のうちにも、あれだけの度胸を持った奴はありますまい、刺客を前にしてあの底の知れない図々しさを持った者は、血の雨をくぐって来た浪士のうちにも、あんまり多くはない、お公卿さんにも、あれだけの度胸があるものかと、僕はまずそれで参ったよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...光線の具合で先方(さき)の人品は判然(はっきり)分らなかったけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人品骨柄もまことにりっぱです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...すっかりつくりあげた人品(ひとがら)を「嫦娥(じょうが)」というふうにきめてしまっていたのだった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...彼等の趣味は彼等の人品と同様に高貴であり...
平林初之輔 「文学方法論」
...いいえそれゃあ御人品もこの通りだし...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...人品はなかなかである...
山本周五郎 「半之助祝言」
...この人品骨柄卑しからぬという見処(みどころ)は...
夢野久作 「鼻の表現」
...威容人品(じんぴん)ふたつながら備わって...
吉川英治 「三国志」
...彼のただならぬ人品を仰いで...
吉川英治 「三国志」
...人品のいい乞食が躄車(いざりぐるま)に曳かれている...
吉川英治 「八寒道中」
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