...○又尾張の名古屋の人吉田重房が著(あらは)したる筑紫記行(つくしきかう)巻の九に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...灰屋紹益(はひやぜうえき)が愛人吉野太夫の亡くなつた時...
薄田泣菫 「茶話」
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谷崎潤一郎 「春琴抄」
...九月十六日曇、時雨、人吉町行乞、宮川屋(三五・上)けふもよく辛抱した、行乞相は悪くなかつたけれど、それでも時々ひつかゝつた、腹は立てないけれど不快な事実に出くわした...
種田山頭火 「行乞記」
...人吉で多いのは、宿屋、料理屋、飲食店、至るところ売春婦らしい女を見出す、どれもオツペシヤンだ、でもさういふ彼女らが普通の人々よりも報謝してくれる、私は白粉焼けのした、寝乱れた彼女からありがたく一銭銅貨をいたゞきつゝ、彼女らの幸福を祈らずにはゐられなかつた、――不幸な君たち、早く好きな男といつしよになつて生の楽しみを味はひたまへ!今夜はさびしい、広い二階に飴売の若い鮮人と二人きりである、彼は特におとなしい性質で好感が持てる、田舎まはりの仲買人から、百姓衆の窮状を聞かされた、此旧盆を迎へかねた家が多いさうな、此辺の山家では椎茸は安いし繭は安いし、どうにもやりきれないさうな、桑畑をつぶしてしまひたいけれど、役場からの慰撫によつて、やつと見合せてゐるさうな、また日傭稼人は朝から晩まで汗水垂らして、男で八十銭、女で五十銭、炭を焼いて一日せい/″\二十五銭、鮎(球磨川名産)を一生懸命釣つて日収七八十銭、――なるほど、それでは死なゝいだけだ、生きてゐる楽しみはない、――私自身の生活が勿躰ないと思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...母(おっか)さんと三人吉野(よしの)の花見にでも行くさ――やアもうここまで来てしまッた...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...父に連れられて隣県の人吉温泉に行った時が始めてであった...
中村地平 「宮崎の町」
...それは御苦勞樣で」越前屋の支配人吉三郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火打道具の用意はないのか」主人吉兵衞の聲が船の中程からかゝると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の土佐の友人吉永虎馬氏は植物に明るい人であるが...
牧野富太郎 「植物記」
...肥後の人吉から日向へ越える加久藤(かくとう)は...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...熊本県の人吉(ひとよし)附近で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「三人吉三」の文里などは全く彦三のおもかげを伝えたものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...主人吉良上野介へ刃傷に及ばれ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...また奥州の金商人吉次(一書ニハ五条橘次末春(きつじすえはる))という人間の素姓も不明である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...*鹿児島を出でて人吉(ひとよし)に入り...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...汽車を人吉に下りた唯一の目的は球磨川下りであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...日本文化協会の催しで文楽座の人形使いの名人吉田文五郎(よしだぶんごろう)...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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