...ただ一人取りのこされてしまったというわけである...
海野十三 「火薬船」
...一人取り残された私はお茶を飲んでパン――それは樹明君のお土産――を食べて...
種田山頭火 「其中日記」
...渠(かれ)はまた一人取り残された...
田山花袋 「一兵卒」
...一人取り残されたような自分の心を見出した...
豊島与志雄 「生あらば」
...池には人取り池というのがあるといって戒め...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...広い寄席(よせ)の真中にたった一人取り残されて...
夏目漱石 「坑夫」
...たった一人取り残されそうな母を描(えが)き出す父の想像はもとより淋(さび)しいに違いなかった...
夏目漱石 「こころ」
...たった一人取り残された私が家にいない以上...
夏目漱石 「こころ」
...急に自分だけ一人取り残されたような気がし出した...
夏目漱石 「明暗」
...二人取り残された時の彼は...
夏目漱石 「明暗」
...たった一人取り残された十八になるお美乃は哀れ深くも美しい姿です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その寂しい思ひ出のある武蔵野に一人取り残されたのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...世間に一人取り残されてから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自分一人取り残されることを考えると怖くなって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...秦の穆公の馬を野人取り食いしも公怒らず...
南方熊楠 「十二支考」
...坂田加左衞門が一人斬つて二人取り逃がした...
森鴎外 「栗山大膳」
...日本人や外国人取り交(ま)ぜて五六名の者がたしかに居たんだな」「へい...
夢野久作 「暗黒公使」
...万太郎はまた元の暗黒に一人取り残されて...
吉川英治 「江戸三国志」
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