...著者土岐哀果氏が蓋し今日無數の歌人中で最も歌人らしくない歌人であらうといふ事であつた...
石川啄木 「NAKIWARAI を讀む」
...人中で面(つら)を打(ぶ)たれながら...
泉鏡花 「婦系図」
...なるたけ人中で騒いで居て疲れて寝る工夫をして居た...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...何を人中でおっしゃるの……外聞(みっと)もない……」「だって...
辰野九紫 「青バスの女」
...お庄は天神の年の市に二人一緒に歩いているところを人中で見つけて...
徳田秋声 「足迹」
...幕府の役人中では新知識といはれ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...」同人中でクリストフが好感をもってるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おおぜいの人中ででも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人中で、おおっぴらに、お約束致しましょう...
豊島与志雄 「無法者」
...ファンティーヌがしばしば人中でそっとわきを向いて涙をふくことが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人中で喋る事は多少の自信もあったのであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それに今まで大勢の人中で働いた事がありませんからね...
永井荷風 「ひかげの花」
...先代までは大町人中でも手堅い家風を褒められましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人中である...
吉川英治 「剣の四君子」
...御家人中でも、日ごろ厚くお目をかけ給うた五大院(ごだいいん)ノ宗繁(むねしげ)が、お救い出しに、まいったはずでございますれば」「いやその五大院ひとりでは、万寿(まんじゅ)、亀寿(かめじゅ)の幼い兄弟(ふたり)を、しょせん一時に助け出すことはなるまい...
吉川英治 「私本太平記」
...せっかくな出家姿の尻(し)ッ尾(ぽ)を人中で出さないように気をつけておくんなさいよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人中で大恥をかいたとは」「どこの馬の骨かしれねえ膏薬(こうやく)売りの素浪人(すろうにん)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――覚えているのは太夫元(たゆうもと)白玉喬に人中で侮辱された刹那の憤怒だけである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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