...僕は人並みにリュック・サックを背負い...
芥川龍之介 「河童」
...そして私自身も人並みにこの道へふみ込んで来た...
伊藤野枝 「感想の断片」
...「人並みに今年は避暑旅行もできず――」と心では訴へながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大分人並みになつてゐたから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それで却つてあの強情な男が人並みにおとなしくなれるだらうと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...酒は平氣で人並みに飮んでゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...やはり余興は人並みに面白かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...山林や田地も人並みには持つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...政治には人並みに興味があり...
徳田秋声 「縮図」
...彼はどうにか人並みにみずから自分を教育し上げていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この曲を聴いたり或いはその解剖をしている間に昔からエロイカに就(つい)て論ぜられて来たこのシムフォニー特有の神秘――換言すれば謎に対して人並みに気になり出して来た次第であります……出鱈目(でたらめ)であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...人並みに扱わなくってもいいんだからな」「そういう理窟ってありませんわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...奉公人並みに働きながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠慮はせぬ男じゃ」「…………」「細作(しのび)は人並みに仕遂(しと)げたが...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...人並みに、時々バラ色の夢を持ち、自分の家で、愛する男性と暮らしたいと思った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...あるいは収拾できないものを収拾させようとしてじつは…………………ぶち毀(こわ)そうと目論(もくろ)まれたのではないか――杉本は何とかしてこの子供たちも人並みにしたいと奮闘した...
本庄陸男 「白い壁」
...勿論わたしはそれらをも人並みに知っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...風ひきのときにはやはり人並みにいつもより頭部を温かにくるみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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