...処が最近野田は人づてに...
犬養健 「朧夜」
...この女だ――姉よりも妹の方が眞面目だと義雄が批評したのを人づてに聽いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人づてにうかゞいましたのには...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それでも僕は人づてに彼女が結婚し...
田畑修一郎 「南方」
...それが人づてに、その不貞の妻が玉(たま)の井(い)へんにいると聞いて、今それを捜しに出かけるのだと仮定してみる...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...人づてに聞いた話であって...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...人づてにお聞きになって「どうぞお書き下さい...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...仲のいい徹男夫婦のことを人づてに聞くと...
林芙美子 「或る女」
...この話は庄兵衛も人づてに聞いているので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ジィドもこの「M・L・ブリッゲの手記」の一節を佛蘭西語に譯してゐるといふことを人づてに聞いた...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...――ただ人づてに聞いた噂話だつたのか...
三好十郎 「肌の匂い」
...人づてに話を聞くぐらいで済んでいるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人づてに聞く継母(ままはは)の生活ぶりにあこがれを持っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すると、秋田の米主のほうでは、難船の知らせを得たのちに、残り荷のあったことやら、それを買った人のあったことやらを、人づてに聞いて、わざわざ人を調べに出した...
森鴎外 「最後の一句」
...言葉と身振りとによって万病を癒(い)やすという或る坊さんの不可思議な方術を人づてにお聞きになると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「俺は被圧迫民族だから」と答えたとか人づてにぼくは聞いたことがあったが...
山之口貘 「私の青年時代」
...あれで剣道二段ぐらいやるのかね』などと人づてにいわれたことがありましたよ...
吉川英治 「小説のタネ」
...人づてに聞かされもした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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