...人ごとだからでもあらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あふ人ごとに言葉をかけます...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「子守つ子」
...昔の作者たちの鬱屈は人ごとならず察せられたことであつた...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...他人ごとのやうにずばずば何でも話してしまふ喜作の飾り気のなさに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...人ごとに尋ね回った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...見舞いに来る人ごとにこの百合を賞めた...
永井隆 「この子を残して」
...この頃会う人ごとに...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...見る人ごとにありがたからざる人はない...
新渡戸稲造 「自警録」
...わたしは逢ふ人ごとに泣ごとを云つておどおどしてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...会う人ごとにその話をふれまわってくれるからな...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...私は他人ごとながら有無もない恐怖に圧し潰されて...
牧野信一 「病状」
...蓮の下の蓮根は食える物ゆえ来る人ごとに掘り取り...
南方熊楠 「十二支考」
...逢う南中米のスペイン人ごとに余を軽視する事甚だしく...
南方熊楠 「十二支考」
...そう思っても人ごとのように枯れくちて倒れた自分の死骸を冷たく眺めている私がいる...
三好十郎 「冒した者」
...言葉がブツブツと一人ごとになってしまう)北村 ……(寝ている俊子へ)俊ちゃん...
三好十郎 「その人を知らず」
...会う人ごとに見せびらかした...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...島ごとにといおうよりもむしろ家ごと人ごとに...
柳田国男 「海上の道」
...しかし……人間の心理作用というものは一人一人ごとに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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