...人々の話というのはどうでしょう! 聞く人ごとに...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「空とぶトランク」
...来る人ごとに同じように顛末(てんまつ)を問われる...
伊藤左千夫 「奈々子」
...人ごとに刀(たち)佩けてその膳夫(かしはで)どもに...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...会う人ごとにいい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一同誰もかれも、非常に重大な要事をもって人を探してると言ったように、そのくせ、ただわけもなく甲板を歩きまわりながら、先刻から何度も訊き合った無意味な質問を、会う人ごとに、双方同時に発している...
谷譲次 「踊る地平線」
...こゝでも房一はもう会ふ人ごとに聞かれてうんざりしてゐる医者となるまでの経歴を...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...他人ごとのやうにずばずば何でも話してしまふ喜作の飾り気のなさに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...日本全国民にとっても人ごとではないのである...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...会う人ごとに自分を見すてたアデライーダ・イワーノヴナのことを涙ながらに訴えたりそのうえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼が会う人ごとに涙を流し...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...門辺を過ぎる人ごとに...
永井隆 「この子を残して」
...四十日間雪を待っていた間は、在留邦人の人たちはもちろんのこと、新聞社の連中も、ひどく気をもんでくれて、ヒロの町へおりると、会う人ごとに、お悔みをいわれた...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...御常は会う人ごとに島田の話をした...
夏目漱石 「道草」
...わたしは逢ふ人ごとに泣ごとを云つておどおどしてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...買ふ人にさへ大福をあたへ給へば製造もとの我等萬倍の利益をと人ごとに言ふめれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...逢ふ人見る人ごとに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...麓の方からここまで出会う人ごとに四度も五度も刀を抜いたりしておどかされまして...
三好十郎 「斬られの仙太」
...島ごとにといおうよりもむしろ家ごと人ごとに...
柳田国男 「海上の道」
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