...円髷(まるまげ)の年増と、その亭主らしい、長面(ながづら)の夏帽子...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...天下の英才を集めて『国民之友』を賑(にぎ)わすのを片時も怠らなかった蘇峰はこの間に二葉亭のツルゲーネフの飜訳を紙面に紹介して読書界の耳目を聳動(しょうどう)した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私の少し前に湖畔亭に来たということでした...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...一草亭氏は二度ともう相馬氏の論文を読まなくなつたさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...そいつぁお前のためにゃ結構なこった!」と亭主は大声で言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その翌日亭主は斬罪に行なわれ...
関根黙庵 「枯尾花」
...殆ど客の居ない万茶亭(ばんさてい)という喫茶店へつれて行き...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...亭主が云うには手前は書画骨董(しょがこっとう)がすきで...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...朝から晩まで飲み歩いているんですもの――」飲屋の亭主は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お角には先の亭主の子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宿の安どまりの亭主安兵衛だ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...飲み屋の御亭主に...
林芙美子 「浮雲」
...夜になつてから清友亭のお園が来た...
牧野信一 「鏡地獄」
...そこにおる広海屋に言え! 亭主に言え!」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...霞亭は安永九年に生れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...亭主を入れてしまった」亭主というのは道楽者で...
山本周五郎 「ちゃん」
...坊さま向きじゃございませんよ」「亭主...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時ならぬ笑聲に驚いて宿の亭主も上つて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
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