...東京大阪等の内地まで...
海野十三 「空襲葬送曲」
...京大阪にもちょっとあれだけの美人は御座るまいて」と黒い浪人は声を潜(ひそ)めながらもニコニコ顔で弁じ立てた...
江見水蔭 「備前天一坊」
...宿へ納まってから、改めて米友を呼んで、申し渡すことには、「あの祭文(さいもん)を聞いてから急に武者修行をやってみたくなった、そこで友様、済まねえがお前は武芸の方で、俺のお弟子分になってもらいてえ、そうして、木曾街道から名古屋、京大阪をかけて、道場という道場を荒し廻って、武芸者という武芸者に泡(あわ)を吹かせてやりてえ、第一そうして道場めぐりをして歩けば、宿賃が浮くだけでも大したものだ」道庵先生としては詰らないことをいったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...京大阪のこってりしたのにいささか食い飽きの形ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...京大阪から田宮の方まで行くかも知れません」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸から京大阪を通り越して芸州の広島まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、紙屑にもよりけりで、高山の紙屑なんぞは、高いと言ったところでせいぜいお代官の年貢帳ぐらいなもんですが、京大阪となれば、同じ紙屑にしても、紙屑のたちが違いますから、儲(もう)けもたっぷりあるというわけなんでござんしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角さんの気象がおのずからはずんで、京大阪への手前、多少とも江戸ッ子は江戸ッ子らしく振舞ってみせなければ、後の外聞にもなるといったような、お角さん相当の負けない気で、この際、自分が江戸ッ子を代表してでもいるような気位になるのも是非がないでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分もこれから京大阪の本場へ乗込むについて...
中里介山 「大菩薩峠」
...はるばる甲州路から京大阪の御見物と申すは附けたりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...『心』は大正三年四月から八月にわたつて東京大阪両朝日へ同時に掲載された小説である...
夏目漱石 「『心』自序」
...二人の行先は京大阪の外にはありません」お六は執拗(しつあう)に絡(から)み付いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太政官札(だじょうかんさつ)の不融通にくるしんだ明治政府が東京大阪の金銀座で濫造させた一分銀貨も...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...PCLより「歌ふ弥次喜多」京大阪小唄道中の原作料来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...松竹少女歌劇の東京大阪合同で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ふた月ばかり京大阪の寄席へ売れた...
正岡容 「寄席」
...きめている家が京大阪にもある...
柳田国男 「母の手毬歌」
...先頃から京大阪の間にその手がかりを嗅(か)ぎ廻っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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