...四日、己亥、晴、将軍家聊か御病悩、諸人奔走す、但し殊なる御事無し、是若し去夜御淵酔の余気か、爰に葉上僧正御加持に候するの処、此事を聞き、良薬と称して、本寺より茶一盞を召進ず、而して一巻の書を相副へ、之を献ぜしむ、茶徳を誉むる所の書なり、将軍家御感悦に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...三日、丁酉、晴、亥剋大地震...
太宰治 「右大臣実朝」
...昭和十年乙亥(きのとい)秋八月於偏奇館...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...亥刻(よつ)(十時)過ぎにお常の茶屋を飛出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「番頭さんが泊ることにしたのは亥刻(よつ)(十時)少し過ぎて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違ひもなく殺されなすつた筈ですよ」「――」「仲間は正亥刻半(よつはん)を合圖に五人で斬り込む筈...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行灯(あんどん)の皿を一杯空(から)にするほど」「時刻は?」「亥刻(よつ)半そこそこ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大抵戌刻半(いつゝはん)(九時)から亥刻(よつ)(十時)の間ださうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩正亥刻半(よつはん)(十一時)平次は彦徳の源太の手紙で指定された通り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亥刻(よつ)少し過ぎだったと思います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喜八郎は亥刻(いつつ)前には帰る筈だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「引き潮が亥刻(よつ)(十時)時分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乙亥十月の書牘(しよどく)に「六右衛門...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...脈式の序は末に「文政丁亥清和月伊沢信恬記」と署してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「わたくしは癸亥の歳に柏軒先生の京都にあつて歿したのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私の子供のころ播州では亥の子という行事が盛んであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...亥の月の亥の日を選ぶ...
柳田国男 「故郷七十年」
...「亥の刻(午後十時)もはや下刻に近い由にございます」答えたのは勘介入道である...
吉川英治 「上杉謙信」
便利!手書き漢字入力検索