...已(すで)に度々(たびたび)交わしていた唇をさえ交わすことなく...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お互に言葉を交わすことは控えたが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...言葉を交わすまでもなく彼らが呪いの言葉を吐いているのがわかった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...耳語を交わすものもあり...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...京都に残る人達と酒を汲み交わす...
外村繁 「澪標」
...生きていましたか!」これは焼け跡の道で出会い頭に交わすあいさつである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そして例の決りきった挨拶を旦那との間に取り交わす...
中村地平 「南方郵信」
...スイスイと飛び交わす時分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...タイユフェール嬢と最高に美味しい約束を交わすという奇跡を待つより他はなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...故枝雀の「野崎詣」は枝さし交わす土手の桜に夏近い日の河内平野が薄青く見えた...
正岡容 「寄席行燈」
...ときどき短かい話しを交わすと...
山本周五郎 「つばくろ」
...樹立のさし交わす枝葉の中へと...
山本周五郎 「山彦乙女」
...なにか罵(ののし)り交わす人声が大きく聞えてきた……そして...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...面と向って言葉を交わす日を...
吉川英治 「江戸三国志」
...この猿殿と約束を交わす物好きな女性はよもあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...膝近くこうして言葉を交わすことなぞは思いがけないことなのである...
吉川英治 「親鸞」
...女たちが呼び交わす...
吉川英治 「源頼朝」
...銚子を酌(く)み交わす...
吉川英治 「宮本武蔵」
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