...ちらちらと蝶が行交う歩行(あるき)ぶり...
泉鏡花 「婦系図」
...上へ下へと飛交う...
海野十三 「火星兵団」
...樹間に呼び交う鳥の声も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...然れども我国に於ける露国と兵を交うる事あらば...
関寛 「関牧塲創業記事」
...秋風が立って十月赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う頃まで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...しかく飛揚の翼ある言句互に相交う...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...拳や杖の飛び交う喧噪の渦の中へ巻き込まれてしまった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...楽天家相当の偶然の機縁――それに多少の思想を交うれば...
豊島与志雄 「白血球」
...「方」「手」(方向を指ししめす)「違」(方交う)「副」(手交う)「滝...
中井正一 「言語は生きている」
...行き交う人の絵のようなのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...当然このような大ホテルでは昼夜を問わず客が行き交うから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そして私は二人の間に何かしら恋愛の火花が行交うているのを感じたんです...
松永延造 「職工と微笑」
...足早にゆき交う人たちをせきたてるかのように...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...骨を鳴らせて飛び交う鳩の身体からうす冷たい風が立ち耳の根をひやりとさせた...
横光利一 「旅愁」
...大きな蝙蝠(こうもり)の影が月をかすめてまま飛び交う...
吉川英治 「新書太閤記」
...馬子の立場(たてば)だの行き交う旅人に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また硫黄のように黄色い色の飛び交うさまを眺めていた...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...朝あがりの日かげに忙がしげに行き交うておる船頭や仲仕や客人や泣いてる子供や...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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