...目まぐるしく行き交う提灯(ちょうちん)ばかりが...
芥川龍之介 「開化の良人」
...――道に行き交う人々は...
梅崎春生 「幻化」
...ぞろぞろ行交う派手な兄哥連(あにいれん)が何だか俺にさからうような気がする...
梅崎春生 「蜆」
...ゆき交う船があるらしく櫓声がきこえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...然れども我国に於ける露国と兵を交うる事あらば...
関寛 「関牧塲創業記事」
...いよいよ秋も闌(たけなわ)になってすいすいと赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う爽やかな陽射しとなってきたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...走り廻る選手や飛び交うボールの間をぬって...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...行き交う人は皆堅くなって爪先を見つめながら足早に通りすぎた...
豊島与志雄 「囚われ」
...「方」「手」(方向を指ししめす)「違」(方交う)「副」(手交う)「滝...
中井正一 「言語は生きている」
...道に行き交う人々は無言で目と目とを見合わせた...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...開け放した窓から往き交う船も見えようという寸法ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...提灯(ちょうちん)の行き交う中へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬穴の上に飛び交う蠅を見ていた...
林芙美子 「帯広まで」
...当然このような大ホテルでは昼夜を問わず客が行き交うから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そして私は二人の間に何かしら恋愛の火花が行交うているのを感じたんです...
松永延造 「職工と微笑」
...大きな蝙蝠(こうもり)の影が月をかすめてまま飛び交う...
吉川英治 「新書太閤記」
...また幼子の名を呼び交うなど――金釵環簪(きんさいかんしん)も道に委(まか)して顧みるものなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...行き交う人が多くなれば路はその時出来て来るのだ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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