...――道に行き交う人々は...
梅崎春生 「幻化」
...ぞろぞろ行交う派手な兄哥連(あにいれん)が何だか俺にさからうような気がする...
梅崎春生 「蜆」
...既に清国と兵を交うるの際に当ては...
関寛 「関牧塲創業記事」
...然れども我国に於ける露国と兵を交うる事あらば...
関寛 「関牧塲創業記事」
...鳴き交う小鳥と空飛ぶ白雲のほかには...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...走り廻る選手や飛び交うボールの間をぬって...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...繁華(はんか)な大通(おおどおり)を行交う白衣の人々の姿や...
中島敦 「木乃伊」
...馬穴の上に飛び交う蠅を見ていた...
林芙美子 「帯広まで」
...工場の中をつばめのやうに行交うて働いてゐた...
林芙美子 「雪の町」
...青田の夜に飛び交うてゐる蛍の眺めを――とか...
牧野信一 「初夏通信」
...そして私は二人の間に何かしら恋愛の火花が行交うているのを感じたんです...
松永延造 「職工と微笑」
...スエコの飛び交う袂を眺めていましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...忙しげに往き交う人人の間に...
室生犀星 「幼年時代」
...縦横無尽に行き交(か)い飛び交う...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...行き交う人人の眼を奪った日のことも...
横光利一 「旅愁」
...キチキチキチ……と青い螽(ばった)が信長の姿に飛び交う...
吉川英治 「新書太閤記」
...行き交う家臣たちも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...馬子の立場(たてば)だの行き交う旅人に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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