例文・使い方一覧でみる「交」の意味

...戦線はスイスから北海に及んで交綏状態となり... 戦線はスイスから北海に及んで交綏状態となりの読み方
石原莞爾「戦争史大観」

...阿片問題や奴隷問題を引用して鉱毒問題もまた人道問題であると説きすすみ、慈愛のこころあるものはよろしく満腔の同情を寄すべきであると、諧謔を交えつつ、しかも真理を語って感銘ふかいものがあった...
大鹿卓「渡良瀬川」

...一本の外国煙草がひと一人の命と立派に同じ価格でもって交換されたという物語...
太宰治「狂言の神」

...という奇妙な囁（ささや）きも交（か）わされているらしく... という奇妙な囁きも交わされているらしくの読み方
太宰治「花火」

...物音といつては今彼を乗せて来た電車が交叉点を越へて上野の方へと走つてゐる音だけであるが...
田中貢太郎「青い紐」

...二商品相互の間の交換における有効需要供給の法則（loi de l'offre et de la demande effectives）すなわち均衡価格成立の法則（loi d'stablissement d'quilibre）を... 二商品相互の間の交換における有効需要供給の法則すなわち均衡価格成立の法則をの読み方
レオン・ワルラス　Leon Walras 手塚壽郎訳「純粋経済学要論」

...外交・政治・さえが一方に於ては思想的な課題となりつつある... 外交・政治・さえが一方に於ては思想的な課題となりつつあるの読み方
戸坂潤「読書法」

...不在中の土地収益金及び地方税金の決済と補償の交渉を開始した... 不在中の土地収益金及び地方税金の決済と補償の交渉を開始したの読み方
久生十蘭「カストリ侯実録」

...交通は間もなく開けたが「交通整理機」の故障は... 交通は間もなく開けたが「交通整理機」の故障はの読み方
牧野信一「街上スケツチ」

...さうして交通の自由な立派な橋があつたからであります... さうして交通の自由な立派な橋があつたからでありますの読み方
牧野信一「駒鳥の胸」

...何か二三言会話を交へるらしく... 何か二三言会話を交へるらしくの読み方
牧野信一「心象風景（続篇）」

...交わりを求めたいと... 交わりを求めたいとの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...――再び以前よりは近いところ――といってもまだそれが人の声であることがヤットわかる位に離れているが――で、叫び交す人声二、三カ所で...
三好十郎「斬られの仙太」

...三味線の音に騷がしい笑聲が交つて聞える... 三味線の音に騷がしい笑聲が交つて聞えるの読み方
森林太郎「身上話」

...この聖なる結合を産み出すあの交誼交情には適していない... この聖なる結合を産み出すあの交誼交情には適していないの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...どの程度かの交渉があったことは事実らしい... どの程度かの交渉があったことは事実らしいの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...交わること三十年... 交わること三十年の読み方
吉川英治「三国志」

...半月靴（はんげつか）の足の先をやたらに右や左と交互に刎（は）ね上げ... 半月靴の足の先をやたらに右や左と交互に刎ね上げの読み方
吉川英治「新・水滸伝」