...その自分を死地に堕す処に思いきり悪く居残っているものが亡びるのは当然のことだ...
伊藤野枝 「転機」
...私とお前の仲にまで何だか厭なものが出てきて死ぬの亡びるのといふことを考へさせる...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...国の亡びるのは皆そういう訳であると...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...若しも平家に内から亡びるべき原因が無かつたならば...
丘浅次郎 「人類の将来」
...亡びるか亡びないかの心配をし出した日には...
相馬御風 「遊びの藝術」
...国家的に亡びるであらう...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...人間が死に亡びるという考えを容れず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...嗚呼君の英靈は肉體と共に亡びるには餘りにも美しく崇高である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...書物の形はあつても書籍は亡びる...
内藤湖南 「支那目録學」
...室生君勝てば僕が亡びる...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...社会的人間として亡びるだけではありません...
北條民雄 「いのちの初夜」
...東京は何にも吾れと生命を同じうして一緒に亡びるものではない...
牧野富太郎 「植物記」
...何時亡びるか分からず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...これから亡びるものは永久に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...つまり詩は亡びる...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...おのれを知らず敵を知らずして徒らに干戈(かんか)を執(と)るものは亡びる...
山本周五郎 「新潮記」
...城にたよる者は城によって亡びる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...二十日もかかっているような状態では――そうした人心では――この国は亡びるな」憂いをこめていった...
吉川英治 「新書太閤記」
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