...神は天の戸を開けておやりになるかも知れません悪の天使(つかい)たちはその戸を見るだけで無限の平和に打れて亡びるだろうその天使(つかい)たちがわれわれの戸を叩く時いでて彼等と共に行くものはおなじ暴風の中も彼等と共に行かなければならぬ(瘠せて老人じみた手が柱のかげから出て叩いたり手招きしたりする...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...その自分を死地に堕す処に思いきり悪く居残っているものが亡びるのは当然のことだ...
伊藤野枝 「転機」
...国家は亡びるのじゃないかと思う...
海野十三 「火薬船」
...人類は亡びるが、われわれは亡びないんだ...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...歌が亡びる時があるかないかなどいふことは...
相馬御風 「遊びの藝術」
...国家的に亡びるであらう...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...あの梅の亡びることが惜しいものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...病弱な・ひねこびた・神経衰弱の・十一歳の少年は、「みんな亡びる、みんな冷える、みんな無意味だ」と考えながら、真実、恐ろしさに冷汗の出る思いで、しばらく其処に立停(たちどま)ってしまう...
中島敦 「狼疾記」
...道教では精神を亡びる魂と亡びざる魄との二つに分けて魄は亡びないことになつてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...社会的人間として亡びるだけではありません...
北條民雄 「いのちの初夜」
...東京は何にも吾れと生命を同じうして一緒に亡びるものではない...
牧野富太郎 「植物記」
...この二つの一つを欠けば国が亡びる運命に遭遇する...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...二箇所参れば二人喰ひ殺した罪が亡びるやうにと...
正岡子規 「犬」
...二個所参れば二人喰い殺した罪が亡びるようにと...
正岡子規 「犬」
...亡びるものの亡びるに任せるのが...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...そして亡びるかも知れん...
三好十郎 「肌の匂い」
...私の詩も亡びるであらう...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...漢朝の天下も亡びるに至ることを憂えたからにほかならない...
吉川英治 「三国志」
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