...私とお前の仲にまで何だか厭なものが出てきて死ぬの亡びるのといふことを考へさせる...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...国家は亡びるのじゃないかと思う...
海野十三 「火薬船」
...この大使館の本国が亡びるのじゃ...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...亡ぼされるのでない、亡びるのである...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...これは亡ぼさるるに非ずして亡びるのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...同族が相争う時には家運は亡びる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...歌が亡びる時があるかないかなどいふことは...
相馬御風 「遊びの藝術」
...亡びるのも結構である...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...そうしてまたその幕府の主宰者が多数の武士の向背によって興りまた亡びるようになると共に...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...日本の国が亡びるという意味にはならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの梅の亡びることが惜しいものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...二箇所参れば二人喰ひ殺した罪が亡びるやうにと...
正岡子規 「犬」
...どうせじきに亡びる見方だといわれていた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...亡びることなど知りもしない人類と同時しつづけているのが詩なのである...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...信玄が勝頼によって武田氏の亡びることを予断し...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一国の亡びる時には...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――それから、いろんなものが)(もっと、よく見よ)(遠いから、人は見えません)(その人間の、生きる相(すがた)、亡びる相、争う相、泣く相、栄える相、血みどろな相――...
吉川英治 「親鸞」
...やがて亡びる大内氏を継ぐのは無分別である...
和辻哲郎 「鎖国」
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