...僕を亡き良人(おっと)の兄弟同様の人物として...
海野十三 「振動魔」
...亡き放哉坊の寂しい句をくちずさむ...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...僕はその時なんとなく亡き祖母や母のことを思い出すと同時に...
寺田寅彦 「柿の種」
...いづれ若樣を亡きものにするに違ひない――といふ騷ぎなんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして亡き父母の慈愛を思い...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...亡き人の身につけたものをおかたみ分けにいただいて...
堀辰雄 「おもかげ」
...ラルフ様を亡き者にする必要があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...亡き文吾が持っていた...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
......
宮沢賢治 「四八 黄泉路」
...せめては亡き親の最終の望みを容(い)れようとして...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「……亡き先生のお教えは...
山本周五郎 「菊屋敷」
...大伊の伊吉は亡き留造の弟分で...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...とりわけ隠居所の前には亡きあるじ三郎左衛門(さぶろざえもん)が「蒼竜(そうりゅう)」と名づけた古木があって...
山本周五郎 「日本婦道記」
...亡き父の霊に告げているのに違いない...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...さるを、殿下の亡き後も、大仏殿の建立を始め、諸事の大工事に、少しも四民の安堵を計られぬため、民は、いつのまにか、徳川内府の政策に耳を傾け、諸侯は、争って、幕下に参じ、でなければ大坂城と、徳川家と、七分三分に帰する所を狡(ずる)く見ている...
吉川英治 「大谷刑部」
...亡きあとを頼んで逝(い)った信長の父も...
吉川英治 「新書太閤記」
...生れは、東国だが、父は亡き平良持...
吉川英治 「平の将門」
...亡き父殿が恋しいか」「恋しゅうござります」「死んだら会える...
吉川英治 「源頼朝」
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