...また強く亡き人の俤(おもかげ)を思い出さずにいられなかった...
伊藤左千夫 「奈々子」
...又亡きあとの菩提を弔(とむろ)うてくれたがよいと掻き口説(くど)かれたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...余生を救貧事業と亡き夫の遺産管理に捧げていると聞くのみである...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...もう、今も、昔も、ありし人も、亡き人も、ごっちゃになってしまったお銀様の頭では、何はさて置き、幸内の口から再び、或いは現実的であり、或いはお伽噺(とぎばなし)の国の話である物語を聞くことの、うれしさ、床(ゆか)しさに満たされてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...かように亡き上人が仰せられましたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...立花博士亡き後は...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...今は亡き俳優手配師の備忘録よりウィルビイ・ハーコートがとうとうと語る銀鈴(ぎんれい)のような声は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...言ってるのはお前の亡き義兄...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...亡き妻を想う私が今は亡き妻の寿衛子と結婚したのは...
牧野富太郎 「植物記」
...勇蔵が亡き後事大小となく皆彼が義務なるを思いつ...
宮崎湖処子 「空屋」
...それがしは故殿様にも御当主にも亡き父にも一族の者どもにも傍輩(ほうばい)にも面目がない...
森鴎外 「阿部一族」
...彼を亡きものにしようと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...亡き主人(あるじ)の大切にする気持から出たものであった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...――そこに兄妹の亡き父がいるのかと怪しまれもしたほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...亡き御先代のために...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡き後の子の経営に...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでよいのだ」信長亡きあとの...
吉川英治 「新書太閤記」
...前(さき)の総統晁蓋(ちょうがい)の亡きあと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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