...些末なことで悩まないで...
...彼女は些末なことでもすぐに怒る人だ...
...些末なお土産ですが、どうぞ受け取ってください...
...些末な問題ですので、すぐに解決できます...
...些末なことでも、相談はいつでもできます...
...かくて過去に經驗した極めて些末な慾望...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...こう云う些末な衣食住の趣味について彼れ此れと気を遣うのは贅沢である...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...手近な些末(さまつ)な例をあげると...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...どうでもよい些末(さまつ)な事のように思われる時ほど自分を不幸に感じることはない...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...こんな些末なところにも現代の慌だしさが出ているかもしれないと思われる...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...幼時の記憶には実に些末なような事柄が非常に強く印象に残っていることがある...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...かえって上記のごとき零細些末(さまつ)な現象が意外にも重大な役目をつとめることを発見して驚く場合があるであろう...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...またあまりにわずらわしき些末(さまつ)の詮索(せんさく)に堕するほかはないであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...今言ったような些末(さまつ)の事柄ばかりでない...
夏目漱石 「模倣と独立」
...善悪の些末などに拘泥していられぬような場合もある...
久生十蘭 「魔都」
...こんな些末な事はどうでもいいとして...
久生十蘭 「魔都」
...人間些末の事務といえども政府の関わらざるものなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もとより一私塾の処置にてこのこと些末に似たれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...いかなる俗世界の些末事(さまつじ)に関しても...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...教へることも出来ないやうな極めて些末(さまつ)なる事に気が利くやうでなければならぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかるに不折君に向つての注文は大主意だに説明し置けば些末(さまつ)の事は言はずとも痒(かゆ)き処に手の届くやうに出来るなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ああ些末主義をリアリスムと考えているやからに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...些末(さまつ)な私情に駆られるなどは...
吉川英治 「新書太閤記」
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