...些末なことで悩まないで...
...彼女は些末なことでもすぐに怒る人だ...
...些末なお土産ですが、どうぞ受け取ってください...
...些末な問題ですので、すぐに解決できます...
...些末なことでも、相談はいつでもできます...
...假令一二の些末なる點に於いて猶訂正すべきところあるにもせよ(自分は藝術論をするつもりでないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...殆んど一顧の値だに無き極々(ごくごく)些末の一事件であるのかも知れない...
石川啄木 「葬列」
...些末の事にまで氣をつかひつゝ...
伊藤左千夫 「竹の里人 一」
...その提出された仕事が問題の各方面を引っくるめた全体の上から見ると実に些末(さまつ)な価値しかないものと他の多くの人からは思われるものであっても...
寺田寅彦 「学位について」
...無用な狐疑(こぎ)や第二義的な些末な考査からやり惜しみをするということが...
寺田寅彦 「学位について」
...こんな些末なところにも現代の慌だしさが出ているかもしれないと思われる...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...しかしこの些末(さまつ)な嗜好品の流行の事実もそう軽々には見遁(みのが)すことの出来ないものではあろうと思われる...
寺田寅彦 「チューインガム」
...かえって上記のごとき零細些末(さまつ)な現象が意外にも重大な役目をつとめることを発見して驚く場合があるであろう...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...善悪の些末などに拘泥していられぬような場合もある...
久生十蘭 「魔都」
...専門家同士の間にはこんな些末なことはどうでもいいのかも知れぬが...
久生十蘭 「魔都」
...こんな些末な事はどうでもいいとして...
久生十蘭 「魔都」
...いかなる俗世界の些末事(さまつじ)に関しても...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...さうは思つても私にとつては極めて些末な空事であるのにも関はらず爪弾きでもするかの笑ひなどを浴せられた私は肚を立てずには居られませんでした...
牧野信一 「早春のひところ」
...教へることも出来ないやうな極めて些末(さまつ)なる事に気が利くやうでなければならぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...斯かる些末なる事を精(くは)しく認め置き候は...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...些末(さまつ)な私情に駆られるなどは...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな些末な会話の端さえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その多くがあまりに数が多いため追跡し得ない些末な源に因ってきたるものに相違なく...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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