...些末なことで悩まないで...
...彼女は些末なことでもすぐに怒る人だ...
...些末なお土産ですが、どうぞ受け取ってください...
...些末な問題ですので、すぐに解決できます...
...些末なことでも、相談はいつでもできます...
...假令一二の些末なる點に於いて猶訂正すべきところあるにもせよ(自分は藝術論をするつもりでないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...かくて過去に經驗した極めて些末な慾望...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...殆んど一顧の値だに無き極々(ごくごく)些末の一事件であるのかも知れない...
石川啄木 「葬列」
...些末の形式などは自然に出来てくる一貫せる理想に依て家庭を整へ家庭を楽むは所有人事の根柢であるというに何人も異存はあるまい...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...われわれの生は些末事によって徒消される...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もう一つ一番いけないことをお話しするのを忘れていました……これには自分でも閉口していますが……どんな些末(つまら)んことでも他人から反対されると...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...こう云う些末な衣食住の趣味について彼れ此れと気を遣うのは贅沢である...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...汝(おぬし)が賣(う)りかぬる此(この)些末(さまつ)なる藥種(やくしゅ)よりも此(この)濁世(ぢょくせ)では遙(はるか)に怖(おそろ)しい人殺(ひとごろ)しをするもの...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その提出された仕事が問題の各方面を引っくるめた全体の上から見ると実に些末(さまつ)な価値しかないものと他の多くの人からは思われるものであっても...
寺田寅彦 「学位について」
...こんな些末なところにも現代の慌だしさが出ているかもしれないと思われる...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...またあまりにわずらわしき些末(さまつ)の詮索(せんさく)に堕するほかはないであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...人間些末の事務といえども政府の関わらざるものなく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...些末の事務に奔走していたずらに身心を労し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...さうは思つても私にとつては極めて些末な空事であるのにも関はらず爪弾きでもするかの笑ひなどを浴せられた私は肚を立てずには居られませんでした...
牧野信一 「早春のひところ」
...教へることも出来ないやうな極めて些末(さまつ)なる事に気が利くやうでなければならぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...私が彼の落した財布を送り達(とど)けてやったと云う些末な点に過ぎない...
松永延造 「職工と微笑」
...些末な描写にうむことない話をききました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...些末(さまつ)に拘泥(こうでい)しておって...
吉川英治 「三国志」
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