...些事を相談したいことがあるんだけど、聞いてくれる?...
...些事に気を使って、ご迷惑をおかけしないようにしたいです...
...彼女は些事を気にしすぎる性格だ...
...些事にこだわりすぎて、大切なことを見落としてしまっているよ...
...昨日は些事だけどミスをしてしまい、気持ちが落ち込んでいる...
...日常生活の些事の中にも滲透して...
阿部次郎 「帰来」
...しかもかかる偶発的些事というものは...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...学徳をも人格をも累するに足らない些事(さじ)でも決して看過しなかった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
......
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...日常の些事(さじ)でも...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...手曳きという役は手を曳くばかりが受け持ちではない飲食起臥(きが)入浴上厠(じょうし)等日常生活の些事(さじ)に亘(わた)って面倒を見なければならぬしこうして佐助は春琴の幼時よりこれらの任務を担当し性癖(せいへき)を呑(の)み込(こ)んでいたので彼でなければ到底気に入るようには行かなかった佐助はむしろこの意味において春琴に取り欠くべからざる存在であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...こんな些事でもうれしくて旅情を紛らすことができる...
種田山頭火 「行乞記」
...大根飯を炊く――萱の穂で小箒を拵らへる――髯が伸びて何となく気にかゝる――といつたやうな身辺些事もそれ/″\興味があるものだ...
種田山頭火 「其中日記」
...政治や宗教などの些事(さじ)のために指弾し合ってはいけません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...些事を言えば、大戦前、支那事変だけの頃、彼は自宅の庭にりっぱな防空壕を作った...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...象(ざう)と鉢合せしたつてわからない筈だよ」平次はそんな愚にもつかぬ些事にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この一些事さへ立派な歌材を提供したわけであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...勤労階級の解放というような大事業をめざしている共産党員がそういうことについて気をくばることは私的な些事であるかのように言う人がある...
宮本百合子 「共産党とモラル」
...家兄の耳に入れるまでもない些事(さじ)に過ぎん...
吉川英治 「三国志」
...そんな些事(さじ)まで...
吉川英治 「私本太平記」
...そんな些事(さじ)にもすぐ“異”を感じる動物的な勘がするどかった...
吉川英治 「私本太平記」
...松浦侯の眼には一小些事に映ったであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...道元はこのことについて日常の些事を例に引いている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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