...渠には些とも心を痛めてゐる風がない...
石川啄木 「足跡」
...『清子さんは些とも變らないでせう...
石川啄木 「鳥影」
...『些とも變らないね...
石川啄木 「鳥影」
...怎(ど)うしたんだか些とも氣が逸(はず)まなかつてよ...
石川啄木 「鳥影」
...些とも重くもなければ痛くもない...
石川啄木 「病院の窓」
...些とも新らしい所のないものであつたが...
石川啄木 「病院の窓」
...それで些とも不便を感じない...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...あんなのを見ると些とも心に隙が無い...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...私独りなら些とも面白くないのよ...
徳田秋聲 「歯痛」
...『些とも迷惑なことはありやしません...
徳田秋聲 「媒介者」
...期待したそれらが生憎(あいにく)漠々たる春靄に包まれて些とも姿を見せない位だから富士も丹沢山塊も奥秩父も多摩相模の分水方面も模糊として眠るが如き夢の幕に包まれている...
中里介山 「山道」
...些とも云う事を聞かないんだもの」代助は苦笑して黙ってしまった...
夏目漱石 「それから」
...資本を自由に出してわしに任せて呉れる者がないから些とも實行が出來ん...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...食ふ道は些ともついてゐないのだから...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...福岡三界へ隨(つ)いて行つたりする氣には些ともなれないよ...
正宗白鳥 「孫だち」
...モデルにするに些とも差支はありやしない!』と打消して見る...
三島霜川 「平民の娘」
...些とも興(きよう)が乘(の)らぬばかりか...
三島霜川 「平民の娘」
...些ともえらくなれない...
三島霜川 「平民の娘」
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