...二三日前に祖父さんが言つたに不拘(かゝわらず)まだ些とも生えてゐない...
石川啄木 「散文詩」
...『清子さんは些とも變らないでせう...
石川啄木 「鳥影」
...『些とも變らないね...
石川啄木 「鳥影」
...些とも...
石川啄木 「鳥影」
...怎(ど)うしたんだか些とも氣が逸(はず)まなかつてよ...
石川啄木 「鳥影」
...些とも重くもなければ痛くもない...
石川啄木 「病院の窓」
...僕は僕の細君を些とも愛してなんかゐないよ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...些ともそんな御心配はありませんわ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...私独りなら些とも面白くないのよ...
徳田秋聲 「歯痛」
...女の気持なんて些とも判らない人ね...
徳田秋聲 「歯痛」
...期待したそれらが生憎(あいにく)漠々たる春靄に包まれて些とも姿を見せない位だから富士も丹沢山塊も奥秩父も多摩相模の分水方面も模糊として眠るが如き夢の幕に包まれている...
中里介山 「山道」
...些とも知らなかった...
夏目漱石 「それから」
...些とも感激していないのは...
夏目漱石 「それから」
...自分の繪のことは些とも考へてやしない...
正宗白鳥 「假面」
...福岡三界へ隨(つ)いて行つたりする氣には些ともなれないよ...
正宗白鳥 「孫だち」
...モデルにするに些とも差支はありやしない!』と打消して見る...
三島霜川 「平民の娘」
...些とも興(きよう)が乘(の)らぬばかりか...
三島霜川 「平民の娘」
...些とも………」と周三は苦りきつて...
三島霜川 「平民の娘」
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