...この些細(ささい)らしくみえるのが...
海野十三 「爬虫館事件」
...些細(ささい)なことにも胸を動かし...
田山花袋 「蒲団」
...些(ちっ)とまとまった買物を頼めば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ごく些細(ささい)なことまでも心に刻み込まれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よしや些(ちと)の隙(すき)ありとても...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄さんがこういう些細(ささい)な事に気を取られて...
夏目漱石 「行人」
...お神酒(おみき)は些(いさゝ)かでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この頃じゃ夢にまで見る」「オヤ厭だ……モウ些(ちっ)と彼地(あっち)の方へ行て見ようじゃ有りませんか」「漸(ようや)くの思いで一所に物観遊山に出るとまでは漕付(こぎつけ)は漕付たけれども...
二葉亭四迷 「浮雲」
...些(ちつ)とも其樣なことに就いて考へなかつた...
三島霜川 「解剖室」
...些と苦(にが)い顏をしたが...
三島霜川 「平民の娘」
...些と顎をしやくツて...
三島霜川 「平民の娘」
...」「あたい、今までに、お二階に暇さえあれば上っていたのよ、階段を一段ずつ上るのが面白いのと、それにお二階の畳の上にぺたっと坐っていると、誰も知らない遠い所に来たような気がしていて、ヒミツを感じていたわ、おじさまだってあたいがお二階にいたことは、些(ちっ)とも、知らなかったでしょう...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...些々(ささ)たる私の見聞もまた不朽(ふきゅう)のものになった...
柳田国男 「海上の道」
...私には些(すこ)しも偶然とは思われぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...梶派一刀流を些か学びましたので...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...些(すこ)しも落着かず...
夢野久作 「少女地獄」
...たしかに日常時のこのような些細なことから初めて落葉は燃え...
横光利一 「夜の靴」
...……不肖(ふしょう)の些(いささ)か学び得てお役に立ちそうなことは...
吉川英治 「黒田如水」
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