...些(すこ)しも穴(あな)の内部(なか)という感(かん)じがしなくなり...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...些(ちつ)とも気が付かずに何もお土産を持つて来なかつたことを思つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...そのことについて些(いささ)か得意であった...
海野十三 「蠅男」
...些(すく)ないか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「それに阿父さんはあの児を可愛がっておいでだったので、肩車に乗せるのが些(ちっ)とも苦にならなかったのだよ、些とも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...のみならず平日ならそれほどにも感じないような些細(ささい)なめでたからぬことが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...日用その身に接近してほとんど人の注意を惹(ひ)くあたわざるほどの微妙些細(ささい)なることにてもこれを解剖すればことごとく平民的の分子によりて組織せられざるはなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そしてこの眼とこの動きとの間に些の間隙も許されない...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...平岡の本体を見届ける事は些(ちつ)とも出来(でき)なかつた...
夏目漱石 「それから」
...この市井(しせい)の一些事(さじ)らしい「揚羽のお艶」の噂が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空想の些細な思いつきの全てを否認して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...文三も些(すこ)しく打解け出して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...こんな些細なメモの為に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...さしあたり些細なことです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自己の些細な給料を増さんとて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...自分が女であることに些も不平はないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...得る所が些少でなかった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そうして誰もそれを重大と考えない些細な賭けのために...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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