...われは快く些の食事をしたゝめしに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...渠には些(ちつ)とも心を痛めてゐる態(ふう)がない...
石川啄木 「足跡」
...些(ちよい)と首を動かすにも頸筋が痛い思ひ...
石川啄木 「天鵞絨」
...ことにそれが些事である場合は...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...□一つの些細な事...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...眼前些少の金銭を与えて永遠の権利を騙取する等...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...記憶のうちに下らない日付を針で止めることばかりをやってる些事(さじ)収集家らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...品行上に些細(ささい)な欠陥でもあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...文三些(すこ)し不安心に成ッて来た...
二葉亭四迷 「浮雲」
...些(ちよツ)と飛上ツて...
三島霜川 「解剖室」
...送別会だけはやらせるんだから……」些か憂さの晴れたように云っているものもある...
「海流」
...お裁縫は下手のようなので些かこまりますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...併(しか)し些(すこ)しの米を京都に輸(おく)ることをも拒(こば)んで...
森鴎外 「大塩平八郎」
...今些(すこ)し低かったならば...
夢野久作 「鼻の表現」
...些少(さしょう)ではありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
...些細(ささい)な善を褒(ほ)められてもそうだ...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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