...今この覚え書の内容を大体に亘(わた)って...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...(第五号の「鑑賞講座」の二頁より三頁に亘る一節)又わたしの「文芸一般論」の「内容」の条(くだり)にも通ずることでありますから...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...――イヤしかしそなたの質問(とい)は大分(だいぶん)俺(わし)の領分外(りょうぶんがい)の事柄(ことがら)に亘(わた)って来(き)た...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...山脈が連亘(れんこう)して中央部を走っているが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...余が学校を訪われ君が祖父故葛原勾当自記の四十余年間に亘れる仮名文字活字日誌を示され...
太宰治 「盲人独笑」
...二十行にも亘(わた)って書いていることである...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...直に皇帝に謁見して宦官閹竪の皇室を誤まるを痛言すること二時間に亘り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山の中腹以上の広い地域に亘っている...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...郡村に亘(わた)って検地丈量の尺を入れたのでござるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは足の裏まで沁み亘つてゆくのがわかる...
原民喜 「飢ゑ」
...皆此幽屏の前後に亘る情実を知るに困(くるし)んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この大祭は催能前の二箇月間に亘って執行されたもので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...尽くタッタ一人で説明役にまわって滔々(とうとう)数時間、乃至(ないし)、数十日間に亘り、絶対に他人に口を入れさせないので、歴代の統監、農林、商工の各大臣、一人として煙(けむ)に捲かれざるなく、最少限、朝鮮沿海に関する問題については、視察に来る内地の役人を尽く馳け悩まして、一毫も容喙(ようかい)の余地なからしめた...
夢野久作 「近世快人伝」
...亘と新七とは、それ以後、ここで数回落ち会った...
吉川英治 「黒田如水」
...伊丹亘(わたる)の嫁御寮(よめごりょう)にでもなるのであろ」「ま...
吉川英治 「黒田如水」
...伊丹亘(わたる)という者の妻なりと知れた...
吉川英治 「黒田如水」
...諸国へ亘(わた)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五日に亘って対論させたといわれる...
和辻哲郎 「鎖国」
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