...全町に亘(わた)る警戒線を布(し)いた...
芥川龍之介 「白」
...数世紀に亘る奇妙な文明から目ざめてから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...久遠(くをん)に亘(わた)る如し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...永年ニ亘(ワタ)ル秘密ノ一部ヲ告白(コクハク)スルト共ニ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...出羽(でば)の方(はう)まで掛(か)けて三十五ヶ國(こく)に亘(わた)り發見(はつけん)されて居(ゐ)るので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...今町の三つを合せて延長二里に亘る田舎街である...
種田山頭火 「行乞記」
...郡村に亘(わた)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれほど広く多方面の文献に亘(わた)って...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...足利時代全體に亘りて殆ど缺漏なしと云つて可なる位である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...晴れ亘った夏の朝の心に充ちていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...皆此幽屏の前後に亘る情実を知るに困(くるし)んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この世に生れた最も美しい工藝品を陶器なり織物なり各部門に亘って幾何(いくばく)かを選ぶとしたら...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...満蒙遊記の初めに日本人が先史時代から永久の未来に亘り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...土們嶺一帯の山脈には奇峰が路を挟んで数里に亘つて自然の門を成し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そこにある官兵衛に近づくことは、伊丹亘にしても、城兵の眼があってできなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...城門附近にいた内応組(ないおうぐみ)の伊丹亘が居あわせた足軽組(あしがるぐみ)をひきつれて来て...
吉川英治 「黒田如水」
...元亀年間に亘る時代には...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ゲルマン人のローマ帝国への侵透は極めて長期に亘って行われた...
和辻哲郎 「鎖国」
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