...頃日(このごろ)聞(き)く――當時(たうじ)、唯一(ゆいつ)の交通機關(かうつうきくわん)、江戸(えど)三度(さんど)と稱(とな)へた加賀藩(かがはん)の飛脚(ひきやく)の規定(さだめ)は、高岡(たかをか)、富山(とやま)、泊(とまり)、親不知(おやしらず)、五智(ごち)、高田(たかだ)、長野(ながの)、碓氷峠(うすひたうげ)を越(こ)えて、松井田(まつゐだ)、高崎(たかさき)、江戸(えど)の板橋(いたばし)まで下街道(しもかいだう)、百二十里半(ひやくにじふりはん)――丁數(ちやうすう)四千三十八を、早飛脚(はやびきやく)は滿五日(まんいつか)、冬(ふゆ)の短日(たんじつ)に於(おい)てさへこれに加(くは)ふること僅(わづか)に一日(いちじつ)二時(にとき)であつた...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...五智の如来(にょらい)へ詣(もう)ずるという...
泉鏡花 「瓜の涙」
...書損(しよそん)のは同所五智如来の寺にのこれり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...五智(ち)に只(たゞ)一度(ど)ッきりといふのが分別智(ふんべつち)ぢゃが...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...十五智識は豊富になったが...
直木三十五 「死までを語る」
...稿本の中に上人が当村寺の本尊五智如来を刻んだということが書いてあったのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...佛教の五智、五典を劍道哲學へもつてきて、そのまた劍道釋義を五匹の猫になぞらへて書いた“猫の妙術”といふ一奇書は、たれかに抄出されて、活字になつたこともあるが、この中の五番目の猫を、私はいつも露伴翁の晩年のすがたに想像を附し、菊池氏の境地は、まづ四番目の猫か、三番目ぐらゐなところかと私は觀てゐたものである...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??