...そこには五十嵐が何喰わぬ顔で待っていた...
海野十三 「柿色の紙風船」
...五十嵐は同じ調子で...
海野十三 「柿色の紙風船」
...彼は五十嵐庄吉(三九)であった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...五十嵐の奴はそれを裏返したが...
海野十三 「柿色の紙風船」
...これよりちかき五十嵐村(いがらしむら)に由縁(ゆかり)の者(もの)あるゆゑ助(たす)けを乞(こは)んとてこの橋をわたりかゝり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...五十嵐は又増田に對しては俳句に就ての講話で持ち切る...
高濱虚子 「俳諧師」
...「京都といふ處は暑い處だ」と五十嵐は大きな聲を出して歎息する...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏はさつき五十嵐が「君なんかには餘り酒は勸めない方がいゝけれど」と言つたのが少し癪に障る...
高濱虚子 「俳諧師」
...細君は手を出して五十嵐の口に蓋をせうとしたがもう及ばなかつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...五十嵐は「増田、何句位出來たい...
高濱虚子 「俳諧師」
...何處か五十嵐に似たやうな字體で而も幼穉な平假名が行もしどろに認めてある...
高濱虚子 「俳諧師」
...南条や五十嵐もかなり奇異なる武士であったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...また南条と五十嵐との両人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...この南条や五十嵐らは薩摩の者ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...南条先生、五十嵐先生、あんなところをあのままにして置いて、このがんりきだけに、窮命を仰せつけようなんて、弱い者いじめだなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを貴様は同郷人だと言いながら、言語道断にこき卸す、奇怪(きっかい)な奴だ――」百六十六南条力がこう言ってよたとんを睨(にら)みつけると、五十嵐甲子雄も、おさえ難い義憤を感じていたと見えて、「いかにもいかにも、あれだけの人物を、単にただ日傭取(ひようと)りのお雇い壮士のようにこき卸すのは、近藤に対する侮辱のみではない、天下の豪傑に対する冒涜(ぼうとく)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じ夜に、南条、五十嵐の二人は、この場へかけつけて、とある商家の軒に隠れて、その白昼を欺く月光の下に、惻々(そくそく)としてこの活劇を手に取る如く逐一見ていたものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十嵐の両先輩から長島に行って直接談判をしなければ駄目であると教えられ...
光田健輔 「小島の春」
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