...」俊助はこう云う問答を聞きながら...
芥川龍之介 「路上」
...手取川を越ゆるまでに源平島と云う小駅あり...
泉鏡花 「一景話題」
...口で云うような容易(たやす)いものではないんだよ」それきり父は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...急にああ云う啼き声を出して障子を叩く気になったのであろう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...その老女の云うことを如何にも尤もだと思うより仕方がなかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...我(わが)身の未来なんぞと云うことも...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...処で風土史観や国民性理論は実はこれを云うために用意されていたのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もし又日本放送協会が事実上半官半民の法人で日銀や満鉄の様なものだから広告がいけないと云うなら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それかと云うてこの角の有無が...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...大袈裟(おおげさ)に云うと...
夏目漱石 「それから」
...ことに死ぬるか活きるかと云う運命丈(だけ)に興味を置いて居ると自然と余裕はなくなってくる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...甲が去って乙が来ると云う順序がなければならぬはずであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...今日はご授業に及(およ)ばんと云うから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その意味は宿題にして自分でよく考えて見たらよかろうと云う顔つきをした彼は...
夏目漱石 「明暗」
...ただ「浮世には思い出もあらず」と云う言葉だけが残っただけだ...
林芙美子 「魚の序文」
...そう云う訳(わ)けなら直ぐに遇(あ)うと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ミュンステルベルヒのように内耳の迷路で方角を聞き定めるなどと云う無理な議論も出るのである...
森鴎外 「心中」
...源兵衛が「早速探して来い」と云う...
山中貞雄 「なりひら小僧」
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