...そう云う片輪さえ出現すれば...
芥川龍之介 「不思議な島」
...伏見広綱(ふしみひろつな)の家に置いてあると云う知らせであった...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...その児(こ)のために田舎の祖母が貰い受けたと云うことも考えられる...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...と云うまでである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...*(二月×日)私は私がボロカス女だと云うことに溺れないように用心をしていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...レールモントフと云うひとの少女の歌える歌とか云う...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...どう云う訳(わ)けだか供の者に銭を持たせて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あッと云うまもなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...お引き取り願ってどうぞゆるりとお休みを」遮(さえぎ)るように云うものがあった...
本庄陸男 「石狩川」
...それ以外に云うべき言葉を何一つ持ち合していなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...この種の関係で六人の子供というのは普通ではないと云うべきであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...たかが十七の女に自分の心を占領されて居ると云う事をさとられるのはあんまりだと思ってともすれば向く足をたちなおしたちなおしあべこべの道を行った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...だから多賀ちゃんの結婚のむずかしいことについてなどは、ただ、あの子は生意気、理想が高い、と云う一言で、決して他の事情へ頭を向けようとなさらず、多賀子が島田にいたとき、それを苦しがって手紙よこしたのもわかるようでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...折々「糞(くそ)」「畜生」などと云う...
森鴎外 「雁」
...ずけずけと遠慮なく云うのである...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この鳥は私が頂戴して殺して仕舞います」と云う中(うち)に籠を取り上げて持って行こうとした...
夢野久作 「白髪小僧」
...彼らの云うように日本には悪い所が多かった...
横光利一 「旅愁」
...酒気に駆られてものを云うような底の浅い人間とは見えない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??