...この種の興味を云々するは恐らく傍人の嗤笑を買ふ所にならん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...3871.後で云々するのは易い...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...仏像は拝むためにあるもので彫刻美の如きを云々するためにあるものではない...
高見順 「仏像とパゴダ」
...あの一枚の幻燈の画片を云々するよりは...
太宰治 「惜別」
...直接的表現を云々する態度は間接的態度である...
種田山頭火 「最近の感想」
...この自覚の境地は又なんとなく「本来の面目」を云々する禅門の悟道の境地と似通っている...
辻潤 「自分だけの世界」
...時間との平行を云々することは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...あまり立ち入り過ぎた「具体的」事実を云々すると...
戸坂潤 「社会時評」
...現時の社会を改造せんと欲すれば道徳政治を云々するに先立ってまず女子身売の風習を改めしむべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...文化を云々する資格などはなく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼らは兄を云々するほか...
夏目漱石 「行人」
...この科学(小説)はまだ法則を云々する域にすらも達して居らぬのである...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...斯んな渺たる生命に関して云々することの空しさが思はれた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...題材を特に云々するわけではない...
牧野信一 「推賞寸言」
...技倆とやらむを云々するに非ず(略)おのれは晩唐諸家の文学に近きやと朧気(おぼろげ)ながら見受け申候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...人口の実際的限界を云々するに当っては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかも仏いじりの代りに国体を云々するようにその強い気質をおびきよせられているのであった...
宮本百合子 「刻々」
...稲つけば皹(かが)るわが手を今宵もか殿の稚子(わくご)がとりて歎かむ(巻十四東歌)万葉集に就て云々する以上その長歌に就て一言もふれなかつたのは勿論片手落の沙汰ではあるが...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
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