...しかし他を云々するのは僣越(せんえつ)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...元来後学僕の如きものは先生の翻訳を云々する資格のないものに違ひない...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...その上でお前は始めて生活と生存との矛盾を云々するの資格を得るのだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その推理に就いて云々する前に...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...学術的研究の必要学術的研究を云々するのは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...科學もただ口先で云々するだけだし...
太宰治 「津輕地方とチエホフ」
...時間との平行を云々することは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...わが国に於けるマルクス主義の退潮を云々することは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...であるから空間が直観であるという点に於て特に意識を云々する理由が出て来るのではなくして...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...わたくしは今更自分の旧著に就いて云々することを欲しないが...
永井壮吉 「冬日の窓」
...自作について云々するのはどうも自家弁護の辞を弄するような気がして書きにくかった故である...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...相手の技倆(ぎりょう)まで云々するような下品な黒子の男ではあった...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...今日この堤の桜を云々する人達は時世に鑑み...
牧野富太郎 「植物記」
...人間は自己満足や陶酔やのために自分の愛を云々するのではない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...認めたと思うともう成長のないことを云々する...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...エティケットを云々する文化女史にとって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稲つけば皹(かが)るわが手を今宵もか殿の稚子(わくご)がとりて歎かむ(巻十四東歌)万葉集に就て云々する以上その長歌に就て一言もふれなかつたのは勿論片手落の沙汰ではあるが...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...死に方まで云々するのは...
吉川英治 「折々の記」
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