...場末の二階家へ帰つて来た...
芥川龍之介 「着物」
...煉瓦建の二階家の街衢や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...両側の二階家の欄干(らんかん)に...
泉鏡花 「凱旋祭」
...がっちりした和風建築の二階家で...
海野十三 「西湖の屍人」
...近所の二階家(にかいや)を一けん借りて生活していた...
海野十三 「一坪館」
...寺の墓地の傍を向ふに出ると……その二階家……戸が閉めてある...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...ぽつりと建ってる二階家なのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...日当りのいいぱっと明るい二階家だった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...きゃしゃな二階家の並んでる狭い石畳の路次をはいっていった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...高く二階家の燈(ともしび)の光の射すのを遠目にながめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂(ひつそ)りとした路(みち)が左右の二階家(にかいや)に挟(はさ)まれて...
夏目漱石 「それから」
...其の突き当りの二階家だったのであります...
西尾正 「陳情書」
...砂濱を隔てゝ近々と海を眺める二階家はなか/\の洒落(しやれ)た住居...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その二階家は「炭勘」という名の――炭屋勘兵衛とでもいったのだろう...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...古ぼけた二階家を青ペンキで塗ってある...
火野葦平 「花と龍」
...幅広の四つの窓しかない低い二階家を心に描いてごらんなさい...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...粗末な二階家だつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...多分二階家であったらしい家で...
柳田国男 「故郷七十年」
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