...此れ政令(せいれい)二途(と)に出で...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...軍務二途に出づる弊害を除去するため陸軍大臣が総ての軍事を統一する事となっていた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...方針の根幹はおよそ右の二途に尽きるようである...
伊丹万作 「映画と民族性」
...死ぬかの二途のうち一を選ぶのほかはないのであるから...
丘浅次郎 「人道の正体」
...棄権するかの二途の中...
丘浅次郎 「人類の将来」
...それとも口惜しいと云つて泣くかの二途に思ひ迷つてゐるやうに見えた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...二途に迷っているようでもある...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...若くは新たに之れを製造するの二途あるのみ然るに板垣伯の自由党に於けるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二途の外はないのである...
豊島与志雄 「理想の女」
...則ち政令二途に出るの患...
蜷川新 「天皇」
...制作として二途を追いにくいことが明瞭となりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貫徹(かんてつ)か)まさにこの二途を賭して...
吉川英治 「三国志」
...二途いずれにせよ...
吉川英治 「私本太平記」
...将軍家(尊氏)と錦小路殿(直義)との二途(にと)から出て...
吉川英治 「私本太平記」
...二途(と)よりないようにぞんぜられまする」「伊那丸(いなまる)ずれに亡(ほろ)ぼされて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...命令は二途どころでない...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵が二途いずれに出るかを...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれへ加担(かたん)するかの去就二途の迷いは...
吉川英治 「新書太閤記」
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