...」と面(おもて)を上げ、乾(から)びた咳(せき)して、「すなわち、受信人、狼温泉、二葉屋方、村上縫子...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...死んだ二葉亭(ふたばてい)が硯友社(けんいうしや)派的な遊戲文學者...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...近代思想を十分理解しながら近代人になり切れない二葉亭の葛藤は必ず爰(ここ)にも在ったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...二葉亭の面目はこういう失敗にかえって躍如しておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この点において何事も深く考え細(つぶ)さに究め右から左から八方から見て一分の隙(すき)もないまでに作り上げた二葉亭の原稿は新聞材料としては勿体(もったい)なさ過ぎていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...三十年前に人種競争の止むを得ざる結果から欧亜の大衝突の当然来るべきを切言した二葉亭の巨眼は推服すべきものであった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭が一枚会合に加わっていたらドウだったろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...政治や外交や二葉亭がいわゆる男子畢世の業とするに足ると自ら信じた仕事でも結局がやはり安住していられなくなるのは北京の前轍(ぜんてつ)に徴しても明(あきら)かである...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...二葉亭は四谷(よつや)の津(つ)の守(かみ)の女の写真屋の二階に下宿した事があった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...二葉亭の歿後知人は皆申合わしたように二葉亭の風がいわゆる小説家型でなかった初対面の意外な印象を語っておる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...二葉亭四迷(ふたばていしめい)などの著作物もまじっていた...
太宰治 「惜別」
...でも、ロシア文学の話は、二葉亭、嵯峨の屋の書いたものから、よく人々の口に上つた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...いろいろな苗がいきいきと二葉をだしてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...二葉(ば)の新芽(しんめ)に雪霜(ゆきしも)のふりかゝりて...
一葉女史 「ゆく雲」
...阿部・滝村と二葉亭へ行き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そしてまた二葉亭自身でも前田氏が談話を筆記されるのが巧いのに信頼してゐたことも同氏の「明治大正の文学人」に収められた「二葉亭主人の事」に細かに書いてある...
水野葉舟 「言文一致」
...二葉亭ほどの芸術に対する良心が明かだつたから...
水野葉舟 「言文一致」
...二葉町へ出かけた...
山本笑月 「明治世相百話」
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