...この列車は全て二等車両で構成されています...
...「第三系列車」は一等車、二等車に次ぐ三等車を指す...
...いちばん近い二等車の昇降口の所に立っていた車掌は右の手をポッケットに突っ込んで...
有島武郎 「或る女」
...その二等車の前にも車両がつながっていましたが...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...『四月二十五日午後零時三十分神戸発の急行列車が東京駅に着いて乗客は全部降車したが二等車の中に...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...突然壮士風の男が二等車へ闖入してきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二等車に乗るのである...
太宰治 「八十八夜」
...一等客が全部二等車へ押しこめられ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ある驛から二等車に乘りますと...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...目の多い二等車のなかに納まっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...その二等車の、粗らに並んでる顔の中に、耳の上で髪を縮らした、眉のつんとした鼻の高い、細長い年若な顔が一つあって、それをちらと見た時、おや……と私は思いました...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...動き出しかけた二等車から飛降りました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...二等車の中は存分に空いて居りましたが...
野村胡堂 「天才兄妹」
...食堂車を抜けて二等車に入った...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...二等車では、誰も坐っていない座席に向って、煽風機が熱くなって唸っていた...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...安いものじゃないよ」大阪行の二等車の化粧室でお着換えしたとき...
久生十蘭 「肌色の月」
...一二九列車の二等車の網棚の上に……二等車の乗客の中に...
久生十蘭 「肌色の月」
...先の二輛は二等車だ...
平山千代子 「汽車」
...三等(二等車無し)で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...乗客(じようかく)係が来て莫斯科(モスコオ)から連絡する巴里(パリイ)迄の二等車の寝台(しんだい)が売切れたから一等許(ばか)りのノオルド・エキスプレスに乗つては何(ど)うかと云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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