...この列車は全て二等車両で構成されています...
...「第三系列車」は一等車、二等車に次ぐ三等車を指す...
...いちばん近い二等車の昇降口の所に立っていた車掌は右の手をポッケットに突っ込んで...
有島武郎 「或る女」
...函樽(かんそん)鉄道開通三日目と云ふに函館まで二等車に乗りて...
石川啄木 「閑天地」
...寝台でない二等車ですから...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...二人は東京行きの二等車のクッションに肩を並べていた...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...突然壮士風の男が二等車へ闖入してきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ともかくやっと汽車が動き出して外(ほか)に相客もない二等車の中でガチガチ震えながら...
橘外男 「生不動」
...前部二等車の入口には...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...「一等車(ファストクラス)か二等車(セカンドクラス)はついていないでしょうか? まだ三等車(サードクラス)に乗ったことはないのですけれど」よく日本にいる外人連中には目白押しをして乗る三等車を厭(いと)うて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...但シ佐々木ハ二等車デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...二等車に乗り込んでみると...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...二等車のハイカラな青年を指さしました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...二等車から引摺るように降されて...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...二等車では、誰も坐っていない座席に向って、煽風機が熱くなって唸っていた...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...一二九列車の二等車の網棚の上に……二等車の乗客の中に...
久生十蘭 「肌色の月」
...二等車などに乗ったのは生まれてはじめてである...
火野葦平 「花と龍」
...二等車は身分ちがいの他人の屋敷にいるようで落ちつかない...
火野葦平 「花と龍」
...二等車、同行サトウロクロー、藤田と北村、すぐセリフを覚えにかゝる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...乗客(じようかく)係が来て莫斯科(モスコオ)から連絡する巴里(パリイ)迄の二等車の寝台(しんだい)が売切れたから一等許(ばか)りのノオルド・エキスプレスに乗つては何(ど)うかと云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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