...この列車は全て二等車両で構成されています...
...「第三系列車」は一等車、二等車に次ぐ三等車を指す...
...函樽(かんそん)鉄道開通三日目と云ふに函館まで二等車に乗りて...
石川啄木 「閑天地」
...ポカ/\暖い日であつたから三等車はこみ合つて暑かつたが二等車では謠本を廣げて首をふつて居る髯を見うけた...
伊藤左千夫 「市川の桃花」
...かの女だけをその次ぎにつづく二等車へ乘せてやつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一両まえの二等車へとびこんで...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...私の乗った二等車は...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ともかくやっと汽車が動き出して外(ほか)に相客もない二等車の中でガチガチ震えながら...
橘外男 「生不動」
...土曜日の午後だと云うのに二等車は空(す)いていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしはただただ二等車に一人ぼっちでいたくなさに...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「これは二等車ですから...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...三等の切符で二等車に乗るのが民主主義だといばっているのですから...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...二等車から三等車の方へ移つて行つた...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...狭い可愛い車体だつたが、二等車は案外、贅沢(ぜいたく)な設備がしてあつた...
林芙美子 「浮雲」
...「二等車は先の方です」といふ助役さんの言葉でホームも...
平山千代子 「汽車」
...二等車、同行サトウロクロー、藤田と北村、すぐセリフを覚えにかゝる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三等(二等車無し)で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...久し振りで、二等車の窓から、まだ明るい、好すぎる程の天気の空を眺めた...
牧野信一 「好日の記」
...駅へ着いてホームへ駈けつけると後尾の二等車に父の姿が直ぐにみつかり...
矢田津世子 「父」
...学生のくせに二等車にのり込んだが...
柳田国男 「故郷七十年」
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