...その次に亡くなつたのは二番目の兄だつた...
有島武郎 「お末の死」
...三年前砲兵にとられた彼女の二番目の兄は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二番目の兄さんは幼くて死に...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...二番目の兄の啓次は山本屋に住み込んでいた...
豊島与志雄 「黒点」
...相士ノ者ハ皆フルエテ居オッタ」二番目の兄というのは男谷精一郎のことだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の二番目の兄がごろごろしていた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それは彼の二番目の兄が病死する前後の事であった...
夏目漱石 「道草」
...二番目の兄の捨吉似(に)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今迄姿を見せなかった二番目の兄が...
原民喜 「夏の花」
...私と二番目の兄とはまた渡舟を求めて上流の方へ溯(さかのぼ)って行った...
原民喜 「夏の花」
...今迄姿を見せなかつた二番目の兄が...
原民喜 「夏の花」
...私と二番目の兄とはまだ渡舟を求めて上流の方へ遡つて行つた...
原民喜 「夏の花」
...二番目の兄が大学の助手兼開業医になっていたので...
柳田国男 「故郷七十年」
...自分のうちに一番兄さんのアアと二番目の兄さんのサアが寝ている枕元に最前の魔法使いのお婆さんがあらわれて...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...どうして暮らしているの」「二番目の兄が...
吉川英治 「大谷刑部」
...二番目の兄が、諸葛亮(しょかつりょう)、すなわち孔明で――私は臥龍の次にあたる三番目の弟、諸葛均(しょかつきん)でございます」「ああ、そうでしたか」「いつもいつも遠路をお訪ねたまわりながら失礼ばかり……」「して、臥龍先生には」「あいにく、今日も不在です」「何処へお出かけでしょう?」「今朝ほど、博陵の崔州平(さいしゅうへい)が参って、どこかへ誘い、飄然と出て行きましたが」「お行き先は分りませんか」「或る日は、江湖に小舟をうかべて遊び、或る夜は、山寺へ登って僧門をたたき、また、僻村(へきそん)の友など訪ねて琴棋(きんき)をもてあそび、詩画に興じ、まったく往来のはかり難い兄のことですから……今日も何処へ行きましたことやら?」と、均は気の毒そうに、外の雪を見ながら答えた...
吉川英治 「三国志」
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