...天二物(にぶつ)を与えずとは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...クロニデースは意地あしく君に二物を施さず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち二物質に共通なる限界に於ける直接なる交互作用の謂である...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...もし物質がかかる接触を待たずに作用するならば之を遠隔作用と呼ぶ(二物質の外に遠隔作用を媒介する他物質がない時即ち虚空間だけであるならば...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...同一の空間は二物によって同時に占有せらるる事能(あた)わずと昔(むか)しの哲学者が云った...
夏目漱石 「虞美人草」
...坐ニ一帙ノ書無ク身ニ伴フモノハ唯糞桶唾壺ノ二物ノミ...
成島柳北 「祭舌文」
...二物体の一方が消滅し他方が保存され...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...まるで二物体が可視的ないし可触的な物によって隔てられているように...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...二物体をこのように分離する原因...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかれば二物異なるなり」といい...
南方熊楠 「十二支考」
...またこの二物のみ残ったからだ(『グジャラット民俗記』五四―一五六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...インドやメキシコにも多少似寄った十二物を暦日に配当した事あれど...
南方熊楠 「十二支考」
...『唐書』にキルギス国では十二物で年を紀して寅年を虎年という...
南方熊楠 「十二支考」
...頸聯に「二物客歳所得...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...志保は春庵に二物を得むことを請うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...志保の獲んと欲した所の二物は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは今二物の存するあるに由つて知つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二物音に、望楼の守兵と、役人らが出て見た時は、張飛はもう、二丈余の城壁から、関外の大地へとび降りていた...
吉川英治 「三国志」
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