...大島の頭の大いなるには一歩も二歩も遜(ゆづ)りしを記憶す...
芥川龍之介 「学校友だち」
...一歩―二歩―三歩―と次第に深く進むにつれて根底に横はる性の問題を始めとして経済問題...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...俺にだけ渡れないということはあるまい!だが、二歩、三歩――もう駄目だった...
犬田卯 「橋の上」
...一二歩ごとに立ちどまり...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...つかひはたして二歩(ぶ)のこる...
竹久夢二 「桜さく島」
...その傍だよ』Sは黙つて考へるやうにして二歩三歩足を運んだが...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...彼女から二歩ばかり離れたところに一人の老僧が立っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...二歩許り歩いてその窓の雨戸をあけた...
長與善郎 「青銅の基督」
...女は二歩(ふたあし)ばかり...
夏目漱石 「草枕」
...二歩さがって見た...
夏目漱石 「三四郎」
...その一歩か二歩で渡つてしまへる処をなぜにわざわざつかまへて俳句の趣向にしたのであらうか...
正岡子規 「病牀六尺」
...二歩退る)……だが俺だとて無駄な殺生したくはねえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...とっさに一二歩右へ寄ろうとする...
三好十郎 「斬られの仙太」
...吉村一、二歩出る、井上それだけ退る...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...二歩(ほ)ほどうしろへさがりました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...女の脚は二歩目で停っていた...
山川方夫 「その一年」
...二歩と進んで来た...
山本周五郎 「似而非物語」
...先日はどうもありがとうございました」と笑いかけながら一、二歩近寄った...
夢野久作 「少女地獄」
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