...二歩ズルズルと滑りおちるという風だった...
海野十三 「西湖の屍人」
...女学生ははっきりした声で数を読みながら、十二歩歩いた...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...ある夕方一匹がわたしから二歩ほど離れて戸口のそばに坐っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...柊から一歩か二歩の所で...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...一二歩先で足を止めて私の方を振向いた彼女の姿が...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...我を忘れて一二歩進み出た...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼は皆から一二歩後れがちに足を運びながら...
豊島与志雄 「反抗」
...三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた...
夏目漱石 「三四郎」
...頭脳が時勢より一二歩ずつ前へ出ているからちゃんと今から独身でいるんだよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二歩も離れるとほとんど見えないくらいなのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一歩、二歩、三歩……...
久生十蘭 「キャラコさん」
...第二歩以後なほ幾多の邪路に迷ひしは言ふまでもなし...
正岡子規 「俳句の初歩」
...二歩あとへ下って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...十また十二歩離れた壁を跳び越え...
南方熊楠 「十二支考」
...十月号『プロレタリア文学』に鈴木清がこの問題について「一歩前進か二歩退却か」という論文を書いている...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...とっさに一二歩右へ寄ろうとする...
三好十郎 「斬られの仙太」
...後を振返りつつ)自二 斬るかっ、この辺で自三 いかん! ここじゃいかん! とにかく、寺へ報告しろ!自四 藩閥の犬め! 畜生!自五 富永先生を山へっ! (五人足を踏み鳴らして走って叫びつつ、本舞台にかかり、その中の二人ばかり、道を迂回するのが、まどろこくなって、いきなり稲田の中に一、二歩踏み込む...
三好十郎 「斬られの仙太」
...吉村一、二歩出る、井上それだけ退る...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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