...其の時二更の鐘が鳴った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...二更の頃櫓下の妓病を問ひ来る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...枯れ柴にくひ入る秋の蛍かな闇の雁手のひら渡る峠かな二更過ぐる頃軽井沢に辿り着きてさるべき旅亭もやと尋ぬれども家数...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...法苑珠林九二に、晉の武都の太守李仲文、在都中十八歳の娘死せるを假葬した、後ち仲文官をやめ、張世之が代つた、其子字は子長、年二十、侍徒在二厩中一夢一女(仲文の死女)年可二十七八一、顏色不レ常、自言前府君女、不幸早亡、會今當二更生一、心相愛樂、故來相就、如レ此五六夕、忽然晝見、衣服薫香殊絶、遂爲二夫妻一寢息、衣皆有レ汗如二處女一とある...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...やがて二更の頃になると...
吉川英治 「篝火の女」
...二使は、大よろこびで、道を急いで帰ってきたが、二更の頃、関所の辺を駈け通りに駈け抜けようとすると、「夜中に、馬を早めて行くは何者の隊だ」と、張飛の陣にさとられて、たちまち包囲されてしまった...
吉川英治 「三国志」
...夜も二更の頃おい...
吉川英治 「三国志」
...かねがねご諜報いたしおきたる通り、今夜二更の頃、それがし、江南の武将の首をとり、あわせて、数々の軍需の品、粮米を満載して、貴陣へ投降すべし...
吉川英治 「三国志」
...そして夜も二更の頃になると果たして...
吉川英治 「三国志」
...二更(こう)に兵糧をつかい...
吉川英治 「三国志」
...二更、兵糧をつかう...
吉川英治 「三国志」
...私にこれを焼棄(しょうき)するは、天を怖れぬものだ」と、よく事理を分別して、城内の財宝倉廩(そうりん)に、ことごとく封を施し、一門の老幼をつれて、その夜二更の頃、南門から落ちのびた...
吉川英治 「三国志」
...夜も二更を過ぎると...
吉川英治 「三国志」
...すると、二更の頃...
吉川英治 「三国志」
...案の如く、二更の頃、孫桓の陣に、猛烈な火の手が揚がった...
吉川英治 「三国志」
...二更(こう)三更(夜半)に及ぶのが慣(なら)い...
吉川英治 「私本太平記」
...夜は二更(にこう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜は二更の三点まで坐禅し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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