...チチアノの畫けるヱヌスの油畫二幅を懸けたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...最初の御前揮毫の節に、当時の皇后宮太夫三室戸伯爵を通じて、改めて二幅双か、三幅双の揮毫を、上納申し上げるようにという御用命を拝したのでございました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...お庇(かげ)で自慢の家宝が二幅出来(でけ)えました...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...二先生の筆蹟なほ新らしき二幅竝びかゝれり...
大町桂月 「北總の十六島」
...これは僅(わず)かに一二幅残してあったうちの一つなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何処からか持って来た箱のなかから鶴亀(つるかめ)の二幅対を取出して...
徳田秋声 「あらくれ」
...あの二幅を描いていただきました」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...二幅錣(ふたのしころ)の宗十郎頭巾でもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い床に大きな懸物(かけもの)が二幅掛かっていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...二幅對の箱と合乘でゆかれた跡(あと)入替(いりかはり)に...
長谷川時雨 「うづみ火」
...床(とこ)の間(ま)には二幅対(にふくつい)の絹地の画...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...のちのちあの大きな二幅(はば)三幅の竪旗(たてはた)となり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それが二幅(ふたはば)になりまた一幅(ひとはば)にもなった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そこの仏壇の脇に掛けてある二幅の画像をみせた...
山本周五郎 「契りきぬ」
...牧渓の竹林小禽図が二幅あり...
山本笑月 「明治世相百話」
...その祝祭を催したおり、明治十八年四月、直接海舟伯にお願いして揮毫して戴いたのが右の大字、白縮緬大巾二幅、長さ二間余の大額面...
山本笑月 「明治世相百話」
...藤田小次郎の筑波山の詩の二幅が屆けられて...
吉川英治 「折々の記」
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