...避難の二席(にせき)にもまだ五...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...避難の二席にも未だ五六寸の餘裕はあつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...長講二席相勤候と...
直木三十五 「南国太平記」
...桃牛舎南玉一世一代、此世の名残、長講二席、多年の、お馴染甲斐で、きっと、引っかかって来やがるだろう、かかって来たなら、しめ子の兎、一人頭に、二三十文ずつ、絞り上げても、路銀の足しになると――恐れ入ったる智慧袋、呆れ返った無心沙汰――」南玉は、こう云って「香奠(こうでん)をやると、思(おぼ)しめして――」と、いうと、高座から、前へ、ひらりと、飛び降りた...
直木三十五 「南国太平記」
...長講二席のうちの前講一席が済んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...わかりますまい、さすがのお前さん方にも、わっしの見当はつきますまいね」「つきませんね、おっしゃってみて下さい」「言ってみましょうか」「どうぞ」「その以前に、あなたの名を言ってみましょうか――お前さんは、江戸の両国の女軽業の太夫元、お角さんていうんでしょう」「おや」「驚いちゃいけません、よく知っているんですよ、裏宿(うらじゅく)の七兵衛から聞いてね」「七兵衛さんから?」「ええ、七兵衛につれられて行って、お前さんの小屋も見ているし、お面(かお)もよそながら拝んでいる、私は水戸の山崎、山崎譲ってたずねれば、七兵衛がよく知っていますよ」お角がすっかりけむにまかれてしまっている時に、第二席、長講の御簾(みす)があがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなが二席ずつタップリとやれば...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかもこの二席ある故にかりにも「牡丹燈籠に次いで」云々といわるるものあることをもまた思い知った...
正岡容 「我が圓朝研究」
...下って先代圓歌(初代)にしても決してこの二席以外のところは喋らなかったことによっても分ろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...まず傑(すぐ)れたる二席についてのみ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...全くこの二席の空高く浮く昼月の美しさに比べ見て...
正岡容 「我が圓朝研究」
...若手は二席も受ける読み物があれば事が足りるのは情ない...
正岡容 「わが寄席青春録」
...第二席 臼が臼たる道理のこと並びに長屋の若者たくわんと見代えられのことその当時...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...「二席とはいえないかもしれないが...
山本周五郎 「花も刀も」
...その後では円朝が二席という寸法...
山本笑月 「明治世相百話」
...第二席にお着きください」「とんでもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鹽原君大得意の能弁(のうべん)を以て落語二席を話(はな)す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...得意(とくい)の弁(べん)を揮(ふる)ひ落語二席を話す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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