...御殿場口の二子山という場所で十日に近い楽しいキャンプ生活をした...
石川欣一 「山を思う」
...二子山(ふたこやま)...
今村明恒 「火山の話」
...少しも判らないから口惜(くや)しいじゃないか」お滝はそう言って二子山(ふたごやま)のあたりを仰ぎました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...と歌つた二子山の附近には...
萩原朔太郎 「宿命」
...二子山附近われの悔恨は酢えたりさびしく蒲公英(たんぽぽ)の莖を噛まんや...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...二子山のあたりで遊び呆(ほう)けているのでもあろうか...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...鷹巣山の峯伝いに二子山の西麓を通り...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...箱根の嶮阻(けんそ)に拠(よっ)て二子山(ふたこやま)の処で賊を鏖殺(みなごろ)しにするが宜(い)い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あの二つ同じやうな姿で並んでゐる円屋根のやうな山を二子山(フタゴヤマ)と称(い)ふのは知つてゐるが――」「二つを合せて?」「さう...
牧野信一 「籔のほとり」
...二子山が更に分れて二つの名前を持つてゐることを吾々は知るかも知れないが……」「あの山の下に二つの池があるわね!」「ある...
牧野信一 「籔のほとり」
...駕籠舁(かごかき)の頻りに駕籠をすすむるを耳にもかけず「山路の菊野菊ともまた違ひけり」と吟じつつ行けばどつさりと山駕籠おろす野菊かな石原に痩せて倒るゝ野菊かななどおのずから口に浮みてはや二子山鼻先に近し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...太陽が二子山のかげに沈もうとしていた...
宮本百合子 「海浜一日」
...蜃気楼のようにもう一つ二子山の巓(いただき)が映っている...
宮本百合子 「海浜一日」
...すでに月は箱根の二子山と駒ヶ岳の背に傾いている...
吉川英治 「江戸三国志」
...二子山(ふたごやま)に見えた月が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...五六里沖に鋸山や二子山が低く聳え...
若山牧水 「岬の端」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??